オルタナティブ・ブログ > 竹内義晴の、しごとのみらい >

「しごと」をもっと楽しくしたい!

日本経団連 『採用選考時に重視する要素』は10年連続で「コミュニケーション能力」が第1位

»

こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

ここ数日寒いですね。

さて・・・

一般社団法人 日本経済団体連合会が2014年1月9日に発表した『新卒採用(2013年4月入社対象)に関するアンケート調査結果の概要』によれば・・・

『企業が選考にあたって重視した点を 25 項目から5つ回答する設問では、「コミュニケーション能力」が 10 年連続で第1位となった。「主体性」、「チャレンジ精神」、「協調性」、「誠実性」の順に続き、上位5項目には変化がなかった。  近年、「コミュニケーション能力」と「主体性」の比重がますます高まっており、企業が採用選考にあたって、より重視していることがうかがえる。 』

なのだそうです。

時系列による移り変わりを見てみると、「チャレンジ精神」「協調性」「誠実性」は一時期を除いて横ばいなのに対して、「コミュニケーション能力」と「主体性」が右肩上がりなのが興味深いところです。

※少しずれますが「誠実性」が2006年だけ高いですね。2006年で思い出すのは1月のライブドアショック。年卒と調査時期の関係など、それが影響しているのかいないのかは分かりませんが、この年だけダントツで増えているのも興味深いところ。

コミュニケーション能力が大切なのは選考時に限った話ではありませんが、選考時に重視されているのが年々増えているということは、それだけ、コミュニケーション能力が多くの職場で求められている1つの証と言えるのでしょう。また、入社後に社内教育等によって身に着けることができる能力(たとえば、仕事で使う技術的なスキルのような)ならば、選考時にそれだけ重視しなくてもいいでしょう。そういう意味では、コミュニケーション能力は「個人の資質」「教育は難しいもの」と理解されているのがうかがえます。

しかしながら、新卒採用のみなさんは、これから、いろんな経験の中でコミュニケーション能力を学んでいく立場でもあると思っています。学生時代と社会人とでは求められるコミュニケーション能力も違うでしょうし、社会人の中でも、若い世代と管理職世代は求められるコミュニケーション能力は違いますから。

必要なコミュニケーション能力は立場や成長によって変化していくもの。その時々で成長を促す教育が必要なのではないかと思います。

とはいえ、なかなか難しいですよね。社員のコミュニケーション能力をあげるのって。人事や研修担当のみなさんは頭を悩ませることも多いかと思います。ましてや、これからは来年度の研修計画や予算を立てる時期。もし、何かお困りのことがありましたらお知らせください。

Comment(0)