「チームワーク重視の20代、個人主義の40代」――働くジェネレーションギャップ
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
先日、株式会社ロフトワークのご担当者さまからご連絡いただきました。なんでも、以前、わたくしどもしごとのみらいで調査した「仕事に対する意識とこれまでの経験に関するアンケート調査」のデータを使わせてほしいとのこと。リクルートさんの「リクナビNEXT」で、みんなのはたらくを見える化する【はたらく×インフォグラフィックス】サイト『はたグラ』というサイトで使われるとのことです。
何度かやり取りさせていただいて、「社会のために役に立つのでしたら、どうぞどうぞ」とお答えして、先日、第1弾として「チームワーク重視の20代、個人主義の40代 働くジェネレーションギャップ」という記事を公開したとご連絡をいただきました。
データを見て、「年代によって考え方って違うものだなぁ」と改めて感じます。
「現在の仕事で、自分の能力を発揮できていると思いますか?」という問いには、20代は「発揮できている」、40代は「発揮てきていない」との回答。ボクが20代のとき、自分の能力が発揮されているかなんて考えたこともなかったので「発揮てきていない」、逆に、40代の今は「発揮できている」です。データとは逆の回答ですね。現代の20代のみなさんの半数の方が「発揮できている」のであれば、未来は明るいなと思います。40代になると、若いころとは違って役職がついたりして、管理職のような「やらなければならない仕事」をしている方もたくさんいると思うので、こういう結果になるのかなと思いました。
「働く上で重要なのは、職場環境or仕事内容?」という問いには、20代は「職場環境」、40代は「仕事内容」と答えています。ボクが20代のときは「仕事内容」、40代の今は「職場環境」と答えます。これも逆の回答です。ボクは元々エンジニアだったので、若いころは「仕事内容」のほうが大事だったなぁ。それから、やる気を失う職場環境を経て「職場環境って大事だな」と思うに至り、今は、職場環境を良くするためにはどうしたらいいかという仕事をしているので、「職場観葉」と答えます。ちなみに、現代の40代が「仕事内容」と答えるのは、「若いときのように仕事を一生懸命やりたい」とか、「経験を積んだ今だからこそ、それを活かして仕事をしたい」という心境の表れなのかな。
「チームor個人の裁量、どちらを重視する会社・組織で働きたい?」という問いには、20代は「チームワーク」、40代は「個人の裁量」と答えています。ボクが20代の時は「仕事の裁量」で、40代の今は「チームワーク」なので、これも逆。ボクはエンジニアだったので、個人のスキルを評価されたほうがうれしかったです。現代の20代は、仲間と一緒に成果を出すことを重視しているのでしょう。20代をモチベートするなら、チーム作りというか、コミュニケーションというか、そういうのが大事だということですね。記事のタイトルでは、「チームワーク重視の20代、個人主義の40代」となっていますけど、「40代が個人主義」なのかというと、ちょっと違うかなと思っています。「今は、チームの事を考えて働いている。でも、もし、自由になるんだとしたら、オレだって自分らしく働きたいぞ」という心境の現れなんじゃないかなぁ。
「ひとつだけ手に入るとしたら何が1番いい?」という問いには、20代は「仕事のスキル」、40代は「信頼」と答えています。ボクが20代の時は「仕事のスキル」で、40代の今は「信頼」なので、これは同じ。この問いは年齢や立場、役職などが影響しているかなと思います。20代のときは「竹内さんのスキルは信頼できる」と言われるのが嬉しかったけれど、今は、「竹内さんは信頼できる」と言われたい。そうなれるようにがんばりたいです。
「インフォグラフィックス」という概念はそれほど詳しくなかったのですが、テキストやグラフに加えて、このようにグラフィカルに可視化すると分かりやすいですね。
なにはともあれ、年代に関係なく、仕事が「楽しい」と感じられる人が増えればいいなというのが、ボクの願いです。