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「しごと」をもっと楽しくしたい!

仕事の楽しさはストレスレベルに大きく影響される

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新潟県上越市の「イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方」出版記念講演会は今日開催です。上越の講演会は当日でもお越しいただけます。もし、時間があったら、上越市教育プラザにおいでくださいね。

講演会を前に改めて思います。「仕事の楽しさはストレスレベルに大きく影響されるなぁ」ということを。 

私が最も仕事のストレスを抱いていたのは2003年から2007年にかけてのことです。

当時、私はプログラマでした。あの時、プログラマは本当に楽しくて、誇りを持っていて、大好きな仕事でした。

年齢を重ねると人をまとめる仕事が増えてきます。プログラマの仕事をずっと現場でバリバリやりたかったので転職の道を選びました。

しかし、それが不幸の始まりでした。ギスギスした人間関係、まるで機械のように「とにかく作れ」という仕事のストレス・・・プログラマという仕事自体は変わらないのに、仕事が嫌で嫌で仕方がなくなってしまって、毎日がすごく憂鬱だったことを思い出します。 ストレスのほうにやられてしまったのです。

そんな毎日が嫌で、逃げ出そうか?とも思ったのですが、当時は結婚したばかりで子どももできて、「嫌だからやめます」とはいきませんでした。仕方がないので「そのまえに、できることがあるならやってみよう」と思って、本を読んだり、セミナーに行ったりと勉強を始めたわけです。

で、紆余曲折があって2007年に独立したんですけど、それまでずっと同じ職場で働いていました。同じ職場だったにも関わらず、仕事を辞める直前はすごく充実した気持ちで働くことができました。職場自体は変わらないのに、不思議でしょう?

今、当時を振り返って改めて思います。同じ職場なのに仕事が楽しいと感じられるようになったのは、「ものごとの捉え方が変わったこと」「ストレスコントロールができるようになったこと」が、その要因だと思っています。

このようなお話をすると、「プラス思考」とか、「ポジティブシンキング」と思われるかもしれませんが・・・違います。プラス思考やポジティブシンキングは正直苦しい。それらは確かに大事なことだけれど、ストレスフルなときにはなかなかそれができないのですよ。あたまではポジティブに考えることが大事だと分かっていても、こころやからだがついてこない。そのギャップが苦しいのです。

逆に、あたまのてっぺんで無理にポジティブに考えるのではなく、「そうそう、自分にとって大切なことってこういうことなんだよね」とか、「そうか、今までは気がついていなかったけれど、自分はこういう信念や価値観があるから、そうでないこの状況にストレスを感じていたんだな」とか、そういう、ネガティブな感情を発生させる自分の信念や価値観に触れたとき、本当に大切なことがこころで理解でき、からだの心底から腑に落ちて、自然と前向きになることを知りました。そのやり方については、この前の記事にも書いたのでそちらを読んでみてください。

もちろん、今でも仕事の中で怒りを覚えたり、不安に思ったりすることはありますよ。そんなとき、今までだったら酒の力を借りてごまかしたり、他の人に愚痴ったりしてきたと思うんです。けれども、今は、ものごとの捉え方やストレスコントロールができるようになってきたので、いろんなことがあるけれど、仕事が楽しいと感じられるようになってきたんだと思っています。

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