思考を立体化してみて分かった「マインドマップで考えが整理できなかった理由」
先日、「思考のクセ」に気づけば、新しい思考パターンが身についていくというお話したところ、以前、トライアングルコミュニケーションモデルの講座でご一緒したMさんが面白い考えを寄せてくれました。
人の思考片は(もしかしたら)円錐形をしている(のかもしれない)
そこには、こう書かれています。
マインドマップというものがあります。実はわたしはマインドマップをうまく使うことができません。マインドマップを描いても思考が整理された感じがせず、いつももやもや感がしていました。もちろんマインドマップの問題ではなく、単にわたしとマインドマップの相性がよくないということです。
わたしのばあい、マインドマップで描いても文章で書いてもどうもあまり違いがないようなのです。
~中略~
わたしがマインドマップを描いても考えが整理されない理由は、整理したい内容がマインドマップの上空にあったからなのかもしれません。
「整理したい内容がマインドマップの上空にあった」という発想は斬新ですね。Mさんはこの感覚を、このような図を書かれて説明されています。「上から見るマインドマップ」「横から見るTCM」という表現が「なるほどな~」って思いました。
マインドマップを一言で言えば、「ある地点(マインドマップの言葉を使えば、セントラルイメージ)から物事を発散させる(具体的にしていく)思考技術」だと理解しています(調べてみたところ、マインドマップは収束思考もできるという専門家のご意見もあるようです。もし私の理解が間違っていたらごめんなさい。ご指摘ください)。「セントラルイメージから下」ではアイデアが生まれ、意見がまとまり、納得感が生まれます。
一方
「なぜ、それをするのか」
「それは、自分にとってどんな意味があるのか」
「それの何が、自分に幸福感や楽しさを感じさせるのか」
のような、「ある地点から上」(つまり、物事の抽象度を上げた「その目的や意味」)を考えたい場合、マインドマップでは表現しにくいため、考えがまとまりにくいのかな?と、Mさんの意見を拝見して思いました。
間違えないでください!マインドマップは私も気に入っている大変優れた思考ツールです。それぞれの思考法には、適したシーンや相性があるのかもしれません。TCMも万能だなんていうつもりはもちろんありませんし。
それにしても「思考を立体的に捉える」というのは私にはない発想でした。ホント斬新ですね。こんな素敵な図まで作ってくださって感謝!TCMをいろんな視点で育てていただいている感じがして、うれしいです。