視覚情報が感情に与える影響―潜在意識を意識して、自分を望ましい姿に自動操縦する
最近、目を閉じると、まぶたの裏一杯にクローバーが浮かんでくる。
クローバーと言えば、幸せの象徴だ。
「さぞかし素敵な出来事でもあったのだろう」
・・・と思われるかもしれないが、実は、全くその逆。
庭の芝生にクローバーが入り込んだ。
芝が負けてしまいそうだ。
芝を守るために、暇を見つけてはクローバーと格闘している。
「憎きクローバー」なのである。
「そんなことしていないで仕事しなさい」と思われるかもしれないが、
草をむしっていると、思っている以上に「無」になれる。
草むしりは、仕事の気晴らしなるし、「無」の時にアイデアが浮かびやすい。
だから、「無」になりたいときは好んで草をむしることにしている。
で、しばらくクローバーを見続けているからか
夜、寝る前などに目を閉じると、
意識していないのに、目の前にクローバーが広がるようになった。
ここで、不思議な現象が起きる。
左脳的には
「憎きクローバーめ、こんなところにまで登場しやがったな」
と思っているのに
右脳的には、心地よさを感じるのである。
なぜなら、クローバーは幸せの象徴だから。
この時、私は視覚情報が、いかに潜在意識に影響を与えるかを認識する。
私たちは、毎日さまざまな情報に触れる。
中には、ネガティブな情報もある。
テレビには悲惨な情景が毎日映し出されている。
私たちは、それをほぼ無意識に眺める。
だが、その情報は、意識しているかいないかに関わらず
頭の中にはきっちり格納され、潜在意識に働きかける。
それが、私たちの思考や感情を作り上げる。
そう考えると、自分を望ましい姿に自動操縦するためには
触れる情報は選んだ方が断然いいな・・・と思う。
まぶたの裏に広がったクローバーを前に
「憎きクローバー」と左脳がうるさい。
視覚への意識を高め、心地よさに集中する。
そうすると、つべこべ言っていた左脳は黙り、心地よさが広がる。
しばらく草むしりはやめられそうにない。