「そんなこと知ってるよ」というシンプルなことほど、実際にできる人は少ない
コミュニケーショントレーナーの竹内義晴です。
昨日は新潟市でNLPプラクティショナーコースの2日目。
みなさんと楽しく学んでいます。
今日はラポールの築き方と、ヒアリングの方法について。
ラポールとは、書籍やテキストブックには
「信頼関係」と書かれています。
日本語の「信頼関係」には、「時間をかけて関係を築く」みたいなニュアンスがありますが
ラポールは少しニュアンスが違うと考えていて
「心と心が通っている状態」
「安心できる状態」
「この人とは合うなぁという状態」
「この人は信頼できると思える状態」
これらを示す言葉だと考えていて、時間にはこだわっていません。
実際、初めて合った人なのに
「この人とは初対面なのになんとなく気が合う。居心地がいい」
ということはよくあることで、時間にこだわらずに(できるだけ短期間に)
「この人なら信頼できると思える状態」をいかに早く築くか・・・
ということが大切ではないかと思っています。
ただ、「ラポール」のような聞きなれない言葉は、なかなか頭に入りづらいので
すべて、日本語に置き換えて説明するようにしています。
講座の最後に、いつも感想を伺っているのですが
印象的だったのは
「ワークの力を実感した」
「はじめは難しいと思っていたけど、実際にやってみたら感覚がつかめた」
という言葉でした。
両方とも、コミュニケーションのトレーニングに
いかにワークが重要であるかを教えてくれています。
コミュニケーショントレーニングは、テキストに書くと
「なーんだ、そんなことか」
「そんなこと知ってるよ」
ということが結構あります。
たとえば、オウム返し(バックトラック)という技法があります。
これは、「相手の言葉を繰り返す」という技法です。
よく紹介されている方法なので、ご存じの方も多いことでしょう。
相手の人が「6月は梅雨の季節でじめっとするのが嫌ですね」と言うなら
「じめっとするのは本当に嫌ですね」
「じめっとするのが嫌だとお思いなのですね」
などのように、相手が使う言葉を使って繰り返す・・・というだけの
いたってシンプルな技法です。
いたってシンプルなのですが
この技法がきちんとできれば、ホント、会話の中にいい空間ができます。
「この人は私の人を分かってくれる」というラポールが築けます。
でも、実際にできる人はほとんどいません。
であるからこそ、実際にやってみせて、実際にやってみて
そこから学ぶことが非常に多いんですよね。
ペーパー試験を受ければ資格がもらえるような
コミュニケーショントレーニングもあるらしいです。
コミュニケーションは書物を覚えればできるものではないし
体験することがすごく大事です。
実務で活かしたければ、実務で役立つトレーニングを受けてくださいね。
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