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【音声配信】「震災を支えたクラウドの力」―3.11を裏で支えたエンジニアたち

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竹内義晴です。

3月11日・・・あの震災から、もう少しで1年が経とうとしています。最近、テレビでも震災に関する内容が多く取り上げられていますね。もう1年、いや、まだ1年、その感覚は、人それぞれなのかもしれません。

ここに、当時、裏舞台で活動していた、相羽大輔さんという一人のエンジニアがいます。以前、@IT自分戦略研究所で「未曾有の災害を前に、いまエンジニアができること」という記事で相羽さんを取材させていただきました。ご記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

相羽さんは、石川県金沢市でWeb関連やスマートフォンのアプリケーション開発の会社を営んでいる経営者であり、エンジニアです。

相羽さんは私と同じ中学校の出身です。年齢が離れているので直接の面識はありませんでしたが、当時はちょうどTwitterが面白かった頃で、地元出身の方を検索してフォローさせていただいたのが出会いのきっかけです。その後、Twitterで何度かやりとりをさせていただいていました。

それから、震災が発生。

震災から数日たったとき、相羽さんが何か、ITに関わることで被災地を支援していらっしゃることをTwitterを通じて知りました。

興味を抱いたのでお伺いしたところ、

地方公共団体や企業など、被災による直接的な被害を受けたサーバ、報道で紹介されたことによってアクセスが困難になってしまったサーバを、クラウドの基盤を利用して復旧させたり、被災地からの情報発信に使うCMS(コンテンツマネジメントシステム)をインフラ付きで無償提供したり、CMSを使って被災地の対策本部からの情報を集約したりしている。

というではありませんか。「自衛隊や消防士、医療関係者のように、直接被災地で支援することはできない。けれども、自分ができることで何か支援できることはないか……」そう思った相羽さん達は、クラウドの技術使って、表には見えない裏方として、情報面で震災をサポートしていたのです。

その活動は、企業を動かし、業界を動かし、国をも動かしました。当時の記事をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

あの時、「何かやらなきゃ」と思った人は多かったはず。けれども、一人にできることは限られています。「なぜ、一人のエンジニアが、そんなことに関われるの?」と当時は思ったものでした。

■現場で活躍している実践者のインタビュー

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私たちしごとのみらいでは、仕事を楽しんでいる方にインタビューし、その音声を「しごとのみらいオーディオセミナー」として配信しています。今年は「個(一人ひとり)の自立」と「コミュニティ」をテーマにしており、「自分ができること」を通じて社会との関わりを持ち、コミュニティを築いている実践者として、相羽さんにインタビューをさせていただきました。

その音声が出来上がりましたので、先ほど公開いたしました

インタビューをお願いした当初は、特にこの時期のリリースを意識していたわけではありませんでした。けれども、結果的に、1年前に震災があったこの3月にリリースすることになったことに、何か、不思議な縁を感じます。

■当時の事を沢山の人に知って欲しい

1年前、みな情報に飢えていました。TwitterやFacebookなどといったインターネット上のサービスが情報伝達に活用されて大きな効果を上げている一方で、残念ながら不確定な情報や、誤った情報、デマなども流れました。

その状況をなんとかしようと、自然発生的に集い、立ち上がったエンジニア達がいたのです。

相羽さんはインタビューの後、「当時の事を沢山の人に知って欲しい」とおっしゃいました。私もその思いに共感しました。そこで、通常は有料配信していますが、今回は相羽さんのインタビューを無料で配信することにいたしました。

「あの時、どうやってエンジニアが集ったのか?」「非常時のマネジメントを日常の組織運営に生かすには?」など、多くの学びが得られると思います。

私は相羽さんのお話を伺って、「今、私にできることは何か」を考えました。私にできることは、「一人ひとりが楽しく仕事をして、その力をほかの人に生かせるようにサポートすること」。そして、「一人ひとりの力は小さいから、コミュニティを通じて増幅すること。その場を作ること」と考えました。

間もなく震災から1年を迎えます。あの時、ITエンジニア達が裏側で情報インフラを支えていたことを知ることで、今、必要なことは何かを感じ、何かを始めるきっかけになればうれしく思います。

ダウンロードは、こちらです。

皆さんもインタビューをお聞きになって、何か思うことがあれば、ぜひシェアしてみてください。

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