まず、「こころのレベルゲージ」をゼロに戻そう
こんにちは、竹内義晴です。
今日は1日、太陽さんが出ていました。
冬は曇や雪が多いので、太陽さんが出ているだけでうれしくなってきます。
さて・・・
前回は、以前同じ会社で働いていた同期の友達から
「うつになって休職している」という話を聞いたというお話でした。
今日は、仕事でストレスコントロールについてお話します。
■厳しさを増す職場環境
もうすぐ年度末ということもあってか
各企業から2011年度の決算が発表される報道をいくつか見ました。
各企業の経営者から発せられる声は
「厳しい」「競争」「勝ち抜くために」
などのような言葉がならんでいました。
あなたの職場でも
そのような「厳しさ」が伝えられているかもしれません。
「厳しさ」の中に身を置いていると
無理な目標を言い渡され、さまざまなプレッシャーを感じたり
叱咤されたりする機会もあるでしょう。
「気合が足りないんだ」などと言われることもあるかもしれません。
でも、気合ではどうにもならないことが多いのも実際ですよね。
■あなたの「こころのレベルゲージ」はいくつですか?
ここに、こころの状態を測定する
「こころのレベルゲージ」があるとします。
そのレベルゲージは、
-10~+10までメモリが、1きざみで刻まれています。
もし、あなたの「こころレベル」をこのゲージで測定したら
いくつの数値を指していますか?
■まずは、「こころのレベルゲージ」をゼロに戻そう
日常を過ごしている中で
「こころのレベルゲージ」が瞬間的に-1や-2になるような
ちょっとした嫌なことは誰もが経験することです。
このような場合は、ポジティブな情報に触れたり
「よし、がんばろう!」と課題に取り組むことで
乗り切れることもたくさんあります。
でももし、「こころのレベルゲージ」が-5以上を示しているのなら
いきなりプラス側に持っていこうとするよりも
まず、ゼロに戻す必要が出てきます。
■仕事が「しんどい」……そんなときは?
【しんどい気持ちを受け入れる】
人は、うまくいかないことがあると
「このしんどさを乗り越えるためにはもっとがんばらなきゃ」
と思います。
ましてや、周りに同僚などの関係者がいるほど、
「ここは私がなんとかしなきゃ」と思うことや
役職などの関係でなかなか弱音もはけないということもありますよね。
家族を守る気持ちが、そう思わせることもあるでしょう。
「なんとかしなきゃ」「がんばらなきゃ」
そのような気持ちも大切ですが
まずは「こころのレベルゲージをゼロに戻す」ことを考えましょう。
「しんどい」と感じている日が続いていたら
まずは、「しんどい」と訴えているもう一人のあなたを
受け入れてあげてください。
泣きたいときは泣きましょう。
「○○しなければならない」という考え方から少し離れてみましょう。
【怒りを上手に発散する】
人は誰でも、怒りを覚えます。
上司や周囲からの心無い一言に怒りを覚えることもあるかもしれません。
怒りを抑え込むのは、かなりしんどいです。
「話す」と「(手)放す」と言います。
怒りを覚えたら
気の知れた仲間と飲みに行って本音を話してみましょう。
時には愚痴るのもいいかもしれません。
ただし、批判的な気持ちを他の人にぶつけるのは
相手を選ばないと逆に攻撃されることもあるかもしれません。
そのような場合は
他の人に迷惑にならないようなところで大声を出しましょう。
車の中などで「ふざけんな~」などと大声で叫ぶと
思いのほか発散できます。
【他の人とつながりを持つ】
会社の中の人と話していると
同じような考えの方と話すことが多いでしょう。
同じ環境で過ごしていると、思考も似ている場合が多いです。
そのような場合は、社外の人と話す機会を作ってみましょう。
こころが重い場合、カウンセリングなどに行くのもいいのですが
なんとなく言葉の響きが重いですよね。
今は、1000円ぐらいの会費でいろんな読書会や勉強会などが開かれています。
直接、メンタルケアに関わることでなくても
会社以外の人と関わりを持つことで、いろんな価値観に触れることができます。
新しい出会いや価値観が、こころを癒してくれます。
■しんどいときほど、こころの扉を開けよう
しんどい時は、こころの扉を閉ざしがちです。
こころの扉を閉めたくなる気持ちもわかります。
私もしんどいとき、そうでした。
でも、そんなときほど
「今、どんな気持ちなのか」……自分の気持ちに正直になってみてください。
上手に吐き出してください。
他の人との関わりを持ってみてください。
無理にがんばることよりも
まずは、こころのレベルゲージをゼロに戻すことが大切です。