「○○する」を意識する ― 肯定表現が生み出す行動力
こんにちは、竹内義晴です。
Twitterを眺めていたら「今日の目標は○○しないこと」というつぶやきを見ました。
Twitterに限らず、「○○しないようにする」という言葉はよく耳にしますよね。
実は、「○○しないようにする」は、コーチングの中でもよく聞く表現なのですが
ボクは、このような「禁止」や「否定表現」を聞いたとき
次のように聞くことにしています。
「『○○しないようにする』を肯定表現にするとどうなりますか?」
「『○○しないようにする』を、『○○する』という表現に言い換えるとどうなりますか?」
その理由は、2つあります。
1:「○○しないようにする」は、「○○する」ことを意識していまう
2:肯定表現を意識することで行動が具体的になる
です。
■1について
たとえば、ダイエットするときに、よく
「今日は、おやつにお菓子を食べ過ぎないようにしよう」と思います。
でも、「食べ過ぎないようにしよう」と思うほど、不思議と食べたくなる
……そんな経験ありませんか?
「○○しないようにしよう」と、禁止されると
「○○する」ことに意識が向いてしまうのですよね。
「今日は、スタッフに怒らないようにしよう」
「明日は、朝寝坊しないようにしよう」
なども同様で、「怒る」「朝寝坊する」ことに意識が向きます。
では、禁止ではなく肯定表現に言い換えるとどうなるでしょうか。
「今日のおやつはせんべい一枚にしよう」
「今日は、スタッフに笑顔で接しよう」
「明日は、早く起きよう」
という感じです。
禁止するより、「○○する」という言葉に変えたほうが
前向きな言葉になるから不思議です。
■2について
否定表現である、「○○しないようにする」は、行動があまり具体的ではありません。
一方、肯定表現は「○○する」なので、自然と行動が具体的になります。
これも、肯定表現を薦める理由です。
ボクもつい、「○○しないようにしよう」と思うことがあるんですけど
自分でも気が付いたときには、「肯定表現にするとどうなるか?」を
考えるようにしています。
でも、表現の違いだけなんですが、意外と難しいときもありますよ。
せっかくなら行動につなげたいので、「○○する」を考えたいと思っています。