歪がなく、積極的なチームはどうやって作ればいい?―チーム作りを力学で考える
先日、中堅リーダーの方から、チーム作りに関する相談を受けました。
なんでも、上司からのプレッシャーが多く
スタッフも言うことを聞いてくれないので、困っているのだとか。
最近、
「チーム作りは、まるで、科学的な力学を学んでいるようだな~」
と思っています。
その考え方は、とってもシンプルです。
物体にストレスをかけると、一番構造的に弱いところから壊れます。、
基本的には、この考え方です。
チーム作りも同じで、チームを権力だけで動かそうとすると
もっとも弱いところに影響が出てきます。
不満ややる気の低下のようなものもそうですし
最近では、体調の変化や、精神的なストレスを訴える方もいますよね。
このようなシーンでは、「やる気がない人の問題」「性格の問題」など
「個人の問題」と片付けられることも少なくありません。
でも、力学的に考えてみると、力をかける構造が何も変わっていないので
次の弱いところに影響が出てきます。
人を入れ替えてもチームが良くならないのは、そのためです。
では、これを力学的に解決するためには、どうすればいいのでしょうか?
まず、力の入れ具合を検証する必要があると思います。
できるだけ、ストレスを加えない。そうすれば、物体的には壊れません。
チーム作りでも、できるだけ力まない。そして、周りの力みも解くように接する。
変に権力で押し付けず、話を聞くような関わり方。
で、不思議なんですが、力みを解いてあげると自然とまとまりが生まれてきて
「もっとこうしたらいいんじゃないか」という意見やアイデアが生まれてきます。
結果的に、力まず、でも、積極的な、いい感じのチームが出来上がるイメージです。
このような、「力まないチーム」は、積極的に動いてくれるので
リーダー一人でがんばらなくていい……というメリットもあります。
もちろん、チームにはいろんな人がいるので
そのような場に居心地が悪い人も出てくるのですが
居心地が悪い人は自然と離れてくれ
場にふさわしくない方との関わりは自然と薄くなってきたのがこれまでの経験です。
「そんな簡単にいかないでしょう?」
「組織なら、しめるところはしめないとダメでしょう?」
という方も、もちろんいらっしゃると思います。
ご指摘のように、ときには緊張感も大切ですよね。
でも、個人的には、力学的に考えるとうまくいった体験が多いので
「チーム作りは、力学的に考えるのがいいんだな」
と思うようになってきました。
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