嘘をつくのはもうやめよう!子供に教えたくない「仕事の常識」
社会派ブロガーとして有名なちきりんさんのツイートを拝見しました。
そのツイートには、こう書かれていました。
『「つらいことを我慢しないと食べていけない」とか、嘘ばっかり子供に教えるのはもうやめよう!』
この言葉が、妙に心に響きました。
子供は、大人の映し鏡……といったら大げさだけど
近くにいる大人たちの言葉に多くの影響を受けて育っていくと思うんですね。
そこで今日は、大人がつい口にしてしまう
『子供に教えたくない「仕事の常識」』から
『子供に教えたい「仕事の常識」』を考えてみました。
■つらいことでも我慢して働かなければ食べていけない
まず、ちきりんさんの心に響いた言葉から……
よく、
「みんな我慢して働いてんだよ。世の中そんなに甘いもんじゃないんだよ」
って言いますね。
なぜ、つらいことでも我慢して働こうと思うのか。
「仕事は食べるためにある」
「一回失敗したら、二度とチャンスはない」
というような価値観があるからなのかな。
確かに、仕事の大きな目的の1つは、食べるためもあるけれど
決してそれだけではないし、何度でもやり直しはできる。
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「お金だけが働く目的じゃないよ。思いがあれば、何度でもやり直しはできるよ」
■楽な仕事はない。仕事とは厳しいものだ
確かに、仕事は「楽」なことばかりじゃないけれど
プレゼンが上手くできるようになったり
無理だとあきらめていたお客さんとの交渉がうまくいったり
「楽しい」ことならたくさんあるような気がします。
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「楽な仕事はないけれど、楽しい仕事ならたくさんあるよ」
厳しいことばっかりだったら、仕事なんてやりたくないもんね。
■お金を稼ぐのは、大変なことだ
私は以前、収入について、メンターからこう教わりました。
「収入は、『どれだけ人をハッピーにしたか』に比例するんですよ」
お金を稼ぐのは確かに大変だけれど
人をハッピーにすることなら、そんなに難しくないのかも。
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「お金を稼ぐことよりも、どれだけ多くの人をハッピーにできるかを考えてごらん」
■安定が一番
今、多くの学生が「公務員になりたい」と思っているそうです。
その理由は「公務員なら安定しているから」なのだそうです。
私は最近、「安定って、一体なんなのかなぁ」って考えます。
なぜなら、震災のように、自然の力によって一瞬で生活が変わることもあれば
大企業や行政も、経営が破綻する時代だからです。
で、私の中で「安定」の定義は
「不安定な社会を、安定した心で過ごす能力」
にしました。
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「安定とは、収入がどれだけあるかじゃなくて
どんなときでも穏やかな気持ちで過ごし、チャレンジできることが
本当の安定なんだよ」
■チャンスは滅多にあるもんじゃない
ピンチはチャンスという言葉がありますよね。
これは、「すべては捕らえ方次第だ」ということなんだと思います。
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「ピンチがチャンスなら、毎日チャンスだらけだよ」
■お金がなきゃ、何にもできない
「あ~あ、お金がなから何にもできない」
という声をよく聞きます。
確かに、お金はさまざまな機会を与えてくれるけど
本当は、「お金があるから、何かができる」じゃなくて
「何かをやるから、お金ができる」のかも。
そういう意味では、本当は時間があることや、行動できることに
価値があるのかな。
(もちろん、多少のお金も必要ですけどね。)
だから、子供たちにはこう伝えたいです。
「お金より大切なのは、やりたいことが、やりたいときに、できる能力」
他にも、まだたくさんありそうですけど
この続きは、また次の機会に。
子供は大人の背中を見て育つといいますね。
将来、子供たちにやりがいをもって働いて欲しいと願うのなら
大人が楽しそうに働く姿を見せることが
子供にとってもっとも刺激になるのかもしれないなと思いました。
■追伸
でも、大人が仕事に対してネガティブな発言をつい口にしてしまうのは
大人たちが、子供のころからたくさんのことを教わり
今、たくさんの苦しい体験をしているからなんだと思います。
みんな、がんばってるんですよね。