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そうか、これが大事なのか!―ドラッカーに学ぶチーム作り

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今日、父親が手術のため、病院にきています。
6~7時間かかる手術なので、本をたくさん持ってきました。

「今、読んでおくいい本は何か?」

という問いに、なんとなく目線が向かった先にあった本の1つが
ドラッカーのネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまるでした。

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

パラパラとめくると、気になったフレーズが2つ飛び込んできました。

以下、引用します。

 知識を基盤とする企業にもっとも似た組織がオーケストラである。そこは三十種類もの楽器が同じ楽譜を使って、チームとして演奏する。偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない。優れたメンバーが最高の演奏をするものが最高のオーケストラである。

 オーケストラの立て直しを頼まれた指揮者は、あまりにだらしのない者や年をとりすぎた者しか交替させられない。新しいメンバーを大勢入れるわけにはいかない。引き継いだものを最高のものに変えなければならない。そこで優れた指揮者は、各演奏者、各パートとの接触を深める。雇用関係は与件であって、メンバーは変えられない。したがって、成果をあげるのは指揮者の対人能力である。

そうなんだよな~と、改めて思います。

多くの組織で行われているのはどうでしょうか。
偉大なソロを集めようとすることや、メンバーを入れ替えることなのかもしれません。

なぜ、そのようになってしまうのでしょうね。

本当に大切なのは、オーケストラの指揮者であるチームのリーダーが
メンバーと積極的に接して、スタッフを育てていくことなのでしょうね。

もう一箇所、本から引用します。

 実は、書類仕事を減らすことのメリットは、人間関係に使う時間を増やすことにある。企業の幹部たる者は、大学の学部長やオーケストラの指揮者ならば当然のこととしていることを知らなければならない。優れた組織をつくりあげる鍵は、働き手の潜在能力を見つけ、それを伸ばすことに時間を使うことである。

ITは、定型的な繰り返す仕事を減らすことを得意としていますよね。
書類仕事も、その1つなのかもしれません。
けれども、実際の仕事では、書類を作ることが目的化していたり
体裁の美しさにこだわることで、端末に向かう時間を増やしているということもあるでしょうね。

ITが、リーダーの時間を生み出すツールになればいいですよね。

多くのリーダーが、「コミュニケーションの時間が無い」と言います。
もっと、コミュニケーションをとる時間がとれないものでしょうか。
ドラッカーの本を読みながら、コミュニケーションの大切さを改めて感じたのでした。

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