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私だって、ずっとオムツをはいていたいわけじゃないのよ

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こんにちは、竹内義晴です。

昨日、3歳の娘と話をしていたときのことです。
ニコニコしながら、「オムツがかわいくなった」と喜んでいます。
なにやら、昨日から夜専用のオムツに変わって
デザインがかわいくなったんだそうです。

「そうなんだ、オムツがかわいくなったんだね」

話を聞くとき、相手の話を繰り返して伝えると
「あなたの話をちゃんと聞いているよ」
というメッセージを伝えることができ、相手も、
「ちゃんと聞いてもらっている」
という安心感を得ることができます。
(これを、「オウム返し」とか「バックトラック」と呼びます。)

さて、娘はオムツのデザインがかわいくなって喜んでいるのですが
私の本心は穏やかではありません。

なぜなら……

私には、上にもう一人娘がいるのですが
上の娘は早くオムツが取れたんです。
下の娘は、日中はオムツが取れているものの、夜はまだつける習慣があるので
「この子はいつオムツは取れるんだろう……」
と、正直、心配だったりするのです。

そこで、
「オムツって、赤ちゃんがはくものだとパパは思うんだけど
 ○○ちゃん(娘の名前です)は、オムツが好きってこと?」
と聞いてみました。

赤ちゃんを比較対象に出し
自分の位置づけを確認してもらったのです。

すると、喜んでいた娘の表情は一変し
「ううん、オムツはいていたくない」と言います。

「どうして?」と聞くと、
「だって、早くお姉ちゃんになりたいもん」と言います。

「そうか、オムツのデザインがかわいくなったのはうれしいけど
 本当は、お姉ちゃんになりたかったんだね。
 早く、お姉ちゃんになれるといいね。」

子供の顔は一瞬で笑顔を取り戻すと共に
パパも、少しホッとしたのでした。

かわいいオムツになって喜んでいた娘にも
実は、「早く、おねえちゃんになりたい」という本心がありました。

相手が言葉にしている情報は、わずかな情報しかありません。
多くの場合、表面的な情報だけで
相手を判断しようとしてしまいがちです。

そして
「早くオムツを取りなさい」
「そんなんじゃ、赤ちゃんになっちゃうよ」
と、命令したり、脅したりして
なんとか、早く自立させようとします。

どんな人にも、裏側には必ず
自立したい気持ちや、肯定的な気持ちがあるものです。
ですから、表面的な部分だけで判断しようとしないでください。

肯定的な気持ちがあることを信じること。
それを引き出してあげること。

娘とのちょっとした会話でしたが
コミュニケーションの重要性を感じた気がしました。

これは、子供に限ったことでしょうか。

上司、スタッフ、友達、恋人、子供、妻・夫、親・兄弟……
すべての人との関わりの中で、信頼関係が強くなる瞬間は
裏側に隠れている「本当の気持ち」を、分かり合えたときだと思います。

10月以降に、コミュニケーションのセミナーを開催します。
もうしばらくしたら
ご案内をしたいと思いますので、今しばらくお待ちください。

信頼関係を築き、いい関係を作る方法を
お伝えできたらいいなと思っています。

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