「お疲れ様」というあいさつ
個人的な話ですが、私は「お疲れ様」というあいさつを耳にすると、違和感を抱くタイプです。
夕方は気にならないのですが
朝に「お疲れ様」という言葉を見聞きすると、何か違和感を抱きます。
違和感を抱きつつ、別の言葉で返すのも不自然なので
「お疲れ様」って、ちょっと無理して返しています。
相手の方には、ぎこちなく聞こえているかもしれません。
「お疲れ様」は相手をねぎらい、「がんばってるね」の意味でかける言葉ですし
それは決して悪いことではないと、頭の中では理解しています。
でも、朝は、まだ疲れていないし
「おはよう!今日もがんばろうね!」というような言葉を聞きたいみたいです。
少し、話はずれてしまうのですが……
私が自動車会社に勤めていたころ、
「お疲れ様」という挨拶はあまり聞いたことがありませんでした。
社内で先輩とすれちがったら、「おはようございます」「こんにちは」でしたし
同期や後輩なら、いかりや長介さんのような「おいっす」って感じでした(男ばかりの職場でしたから)。
帰るときは「お疲れ様でした」「お先です」だったかな。
そんなある日、あるシステムを入れるというので、IT業界の方が職場にやってきました。
自社の人と頻繁に電話のやり取りをしながら作業されていたのですが
電話をかけるたびに、「○○です。お疲れ様です」と言っていることに気がつきました。
「電話の度に『お疲れ様です』って言うのって、おもしろいな。
IT業界の人は、みんなこのような話し方をするのかな」
と思いました。
この話は、今から10年以上前の話ですが、
今はIT業界に限らず、頻繁に「お疲れ様です」と言いますよね。
だからと言って、
「朝は疲れていないのだから、「お疲れ様です」を使うべきではない」
「日本語には素敵な言葉がたくさんあるんだから、そのときに合わせて言葉をかけるべきだ」
などと言うつもりは、もちろんありません。
その時々で挨拶を変えるのも難しいですしね。
私自身「お疲れ様です」を使うこともありますし。
でも、なぜか違和感を抱いてしまいます。なぜだろう・・・
コミュニケーションに関する講座を開いているので
他の方よりも、言葉の使い方に意識が向くのかもしれません。