日本と海外のリーダーの決定的な違い
今日は、民主党の代表選挙ですね。
日本のリーダーのみなさんの演説をテレビで拝見し、
「日本のリーダーも、もう少し聴衆に訴える
プレゼンテーションができれば、伝わり方も変わるのでは?」
と思いました。
なぜなら、日本のリーダーたちの演説に見られる、
「命をかけて、全身全霊で・・・」
と大きな声で叫ぶスタイルは、
確かに一生懸命さは伝わってくるのですが、
何か、それ以上の、深い感動のようなものが
伝わってこない気がしているからなんです。
かつての日本では、
「命をかける」ということはあったのかもしれませんが、
今の日本の中で、「命をかける」ということは現実的にはありません。
もちろん、「命をかけるつもりで」という意味合いですが、
なんとなく、「口先だけ」という印象が残ります。
日本のリーダーと対照的なのが、
海外のリーダーのスピーチです。
たとえば、オバマ大統領はどうでしょうか。
決して大声を張り上げるわけではないけれど、
- 自信を思わせる振る舞い
- にこやかな笑顔
- 一人ひとりの聴衆と目線を合わせながら
- 心に深く響く、言葉遣い・・・
日本のリーダーの演説時に見られる、
威圧感にも似た一生懸命さというよりも、
むしろ、落ち着いた感じすら漂っています。
そして、
「もっと話を聞いてみたくなる・・・」
そんな雰囲気が、海外のリーダーのスピーチにはあります。
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先日、神田昌典さんと、井上久美さんとの対談を聞きました。
井上久美さんは、
国際会議の同時通訳者として、活躍されている方。
井上さんによれば、
国際的な会議において、
日本のリーダーと海外のリーダーには、
魅了する仕方に、大きな違いがあると言います。
クリントン大統領と小渕前首相が迎賓館でスピーチをされたとき、
二人のスピーチはとても対照的だったのだそうです。
クリントン大統領は、一歩会場に入ったとたん、
顔の表情が「ニコッ」っと変わり、
「さぁ、今からショーがはじまるぞ!」
という雰囲気になったそうです。
一方、小渕前首相は、クリントン大統領とは対照的で、
何の変化もなかったとのこと。
どちらがいい/悪いではないけれど、
中身はあるのに、表現や言葉づかいの面で、
日本のリーダーは少し損しているのではないかと。
井上久美さんはおっしゃっていました。
アメリカのリーダーは、プレゼンテーションが上手です。
それは、パフォーマンスだけで中身がないわけではなくて、
人を魅了する、聞かせるというような、
顔の表情などの非言語のコミュニケーションや、
言葉遣いであるの言語のコミュニケーションを、
トレーナーがついて、
きちんとトレーニングされているのだそうです。
一方、日本のリーダーには、
「人を魅了するスピーチ」は、
あまり求められてこなかったのかもしれません。
今回の代表選挙の報道をテレビで観ていたら、
「○○さんは、みなさんに伝えるのはあまり上手ではないけれど、
内に持っているものは熱い」
というような、支援している議員さんのコメントがありました
でも、聴いている側としては、
「どんな日本にしたいのか」、心に響く思いを伝えて欲しい。
ちょっとトレーニングすることで身に付くならなおさらです。
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これは、グローバルリーダーに限った話ではありません。
私たちビジネスマンにとっても、
同じことが言えるのではないでしょうか?
IT業界で働いていらっしゃるみなさんも、
社外に限らず、社内でも、
プレゼンテーションをする機会が多いという方も
たくさんいらっしゃると思います。
同じことを伝えるのなら、
その思いが、より、相手に伝わったほうがいいに決まっています。
言葉の使いかた、そして、非言語の使い方を含めて、
トレーニングをすることで、
ビジネスの幅も広がっていくのかもしれません。
そんなことを感じた、民主党の代表選挙なのでした。
追伸:
1点、ご紹介させてください。
クリントン元大統領は、
NLP(神経言語プログラミング)の手法を取り入れ、
自身の演説に活かすことで、多くの人々を魅了したそうです。
9/25(土) 14:00~
新潟市の古町ありますヒューマンアカデミー新潟校にて、
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