仕事の成果を出し、楽しさを感じるために必要なこと
今日の、クライアントとのコーチングセッションでのお話です。
私とそのクライアントとは、月に1回、スカイプを使ってコーチングを行っています。クライアントはコーチングを参考に行動され、最近では複数の顧客から「これまで関わっていただいた方の中で、もっとも優秀な方だ」と評価をいただいたのだそうです。
うれしいな~。クライアントが評価されるのは、自分が褒められる以上にうれしい。
クライアントは、セッションの最後にこう言いました。
「以前、組織改善のコンサルティングがうちの会社に入りました。けれども、コンサルが入ったからといって、結局、環境のせいにしたりして、組織ってなかなか変わらないじゃないですか。それよりも私は、少しでもいいから、挨拶とか、竹内さんの本でも言っているような、仕事の合間のちょっとした会話とか、そういった『自分のできること』を変えて行きたいと思うんです。ほんの些細なことだけれど、結局は人と人だから。そうすることで、少しずつじわじわと変わってくる。自分の周りから変化を感じることができるんです。それがすごく楽しい。だから私は、自分から何かを変えて行きたいと思うんです。」
私は、この言葉に深く共感したんです。
なぜなら・・・
私が以前属していた組織でも、組織改善のためのコンサルティングが入ったことがありました。おかれている状況のアンケートがあり、現状を分析され、問題点や改善点をレポートを通じて提示されます。
「うん、そうか。問題点はそこか!」
さすがコンサルタント。知的にまとめられたレポートを見ると、何か大きなヒントを得たような気分になる。
でも、それで職場が変わるかと言えば・・・やっぱり何も変わりません。そういう体験を、何度かしてきました。
チームにはいろんな人がいるから、何もかもがテキスト通りに上手くわけではありませんし、難しい課題にぶつかることもあります。でも、変えられる何かを見つけ、実際にやってみることで少しずつ変わってくる。全部が上手く行くわけではないけれど、当たるポイントが出てくる。そのような実践を通じて、自分や周りの成長を感じ、職場全体の雰囲気が少しずつ変わってくることを感じる。そして、顧客からも評価されはじめる・・・わたしも、この成長感や変化が仕事のやりがいにつながっていたことを思い出しました。
「仕事の成果を出し、その楽しさを感じるには、今の環境に向き合い、自分のできることから変え始める……うん、これだな。やっぱり、これしかないな。」
そんなことを感じた、クライアントとのセッションなのでした。