この資格を取れば、仕事(就職)に有利ですか?
新潟市でNLP(神経言語プログラミング)という心理学の講座を持っています。
先日、体験講座があり、新潟市へ行ってきました。
今日は、そこで感じたことをお話したいと思います。
心理学であれ、何であれ、日本にはたくさんの資格があり、
多くの方が、資格を取ることに励んでいます。
IT業界にもたくさんの資格がありますから、なおさらでしょう。
勉強することはとてもすばらしいことですよね。
その真摯な姿、ホント尊敬します。
資格を取る、もしくはスキルを学ぶということに対して、
講師として関わっていると、
「この資格を取れば、仕事(就職)に有利ですか?」
「この資格を取れば、将来独立できますか?」
というような質問をよく受けます。
私はそのとき、次のように答えるようにしています。
「この資格を学ぶことで、
仕事に生かしたり、
独立に必要なスキルや知識は身につきます。
このスキルを生かして独立した仲間も実際にいますし、
本も出版して大活躍している知人もいます。けれども、そうした人たちは、
資格で仕事をしているわけではありません。
その人の人柄だったり、真摯な姿勢、
そして、お客様のために成果を出すこと。そういう意味では、成果を出している方々は、
資格以外のところで評価されているといっても過言ではありません。実際、
弁護士、税理士、デザイナー、エンジニア、コーチ、カウンセラー…など
同じ資格を持っていても、
活躍している方もいれば、そうでない方もいますよね。たとえば、資格で学ぶスキルと、
独立するためのスキルは別ものです。PRやマーケティングなど、
お客様と出会うためのビジネススキルもありますし、
事業を進めるスキルもあります。
成果を出している方々は、このようなビジネススキルも学んでいます。
ですから、資格取得で学んだスキルを活かすビジネススキルも、
合わせて学んでいくといいと思います。また、資格で学ぶスキルと、
信頼関係を得るというのもまた、別ものです。以前、「信頼関係が大切だ」と、
ビジネススクールで教わってきたという方に出会いました。
けれども、口ではそういいながら、
約束した時間に遅れるし、
自分の都合が優先で、「とにかく教えて欲しい」というスタンスでいる。
それでは、信頼関係など、得られるわけがありませんよね。信頼関係とは、
お客様と真摯に接する姿や、
○○さんが出す成果によってついてくるものだと思います。ビジネススキルや信頼関係は、
資格とは違い、
すぐに身につくものではないかもしれませんが、
さまざまなスキルを学び、それを実践し、失敗を繰り返していく中で、
「自分のもの」として、自然に身につくのではないかと思います。そうすれば、いつか、
『資格が』信頼されるのではなく、
『○○さんが』信頼されるようになるのではないでしょうか。『資格を持っている○○さん』ではなく、
『○○さんは仕事ができるけど、資格ももっている』というように、
資格はオプションになってきます。
○○さんが『資格を超える』んです。そうなったときには、
あまり資格は、関係なくなるのかもしれません。○○さんがこの資格を通じて、
一日も早く望む成果が出せるように、
資格以外の面でも、私ができる限りの協力をしたいと思います。一緒にがんばりましょう!」
世の中にはさまざまな資格がありますよね。
資格を取ることは、知識のベースを作るうえでとても大切なことです。
わたし自身、
以前は資格を取ることに一生懸命になったことがありました。
だから、「資格があれば・・・」と、資格取得に励む気持ち、
とてもよくわかります。
で、
「この資格を取れば、仕事(就職)に有利ですか?」
「この資格を取れば、将来独立できますか?」
という質問に対しては、
その仕事に関する直接的なスキルという面ではYes。
その仕事に関する間接的な面(ビジネススキルや信頼)ではNo。
というのが、私の今のところの答えです。
私個人的には、
資格に頼らなくてもいいように、
「竹内義晴」として評価していただけるように
がんばっています。
自分という商品価値を高めるのは、なかなか難しいですね。
それでも、
これからも、資格ではない『何か』を身につけて行きたいなと思っています。