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FREEの文化に似てません?日本人が持つ「足るを知る」文化と「おすそわけ」

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今年の春に畑に蒔いた種。

それぞれが芽吹き、わたしたち家族の胃を満たしてくれるようになりました。最近は、サニーレタスや水菜、大根がいい感じに育ち、毎日が野菜三昧(というよりも、地獄?())です。

同じ時期に植えた野菜は、多少の差こそあれ、同じように育ちます。その結果、収穫も同じ時期になります。一度にたくさん採れても、家族の胃の大きさは変えられないので、全部は食べきれないんですよね。

先日、奥さんの友だちが自宅に来ていたので、野菜をおすそわけすることにしました。

サニーレタスを摘みながら、こう思いました。

「昔の人は、こうやって『足るを知る』ということを知り、『おすそわけ』という文化を学んだんだろうな」

作りすぎても腐らせるだけ。たくさん持っていても仕方がない。そこで、おすそわけする。おすそわけすれば喜ばれるし、自分もうれしい。

農民が多かったかつての日本には、意識しなくても「足るを知る」とか「おすそわけ」という文化を学べたと思いますが、農業をする人が少なくなり、お金でのやりとりが多い現代。これらの文化は育ちにくい時代なのかもしれません。

農業に限らず、多くの人が自分の力で生産し、「ボクはこれだけあれば十分だから、後はあげるよ」っていうような、「みんなであげちゃう、もらっちゃう」ようになったら、それほど競い合うこともなく、みんな幸せなのかもしれないな~。そして、あげるのが多い人ほど、周りから評価され、その分、もらえるんだったら、おもしろいんだろうな~と思ったのでした。これって、最近流行りのFREE文化に似てません?

ただ食物を与えてくれるだけでなく、大切なことも勉強させてくれる農業。結構、おもしろいんですよ。プランターから始めてみてもいいかもしれませんね。

追伸:

農業的に考えると、FREEの文化は、ただあげちゃえばいいんじゃなくて、自分がおなかがすいていると死んじゃうから、自分が食べる分は、まず、自分で作り出す。自分が満たされた上で、あげることが大切なのかもしれないな~と思いました。

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