大学生のみなさんへ ― まだ、諦めないで下さい
昨日、「楽してもうけたい」の気持ちにも振り返りをというブログを書いたら、
大学生は、楽して儲けようなんて考えを持っている人は多くない。
むしろ、もっと悲観的。
というコメントをいただきました。コメントを読んで、正直ショックでした。「まだ大学生なのに、悲観的なんて……」と。
もっとも、連日繰り返される悲観的なニュースや情報の数々。大人たちを見れば「ねばならない」のオンパレード。仕事は生活費を稼ぐために仕方なく働くもの。仕事なんてつまらないものに違いない。自分のやりたいことは何もできなくなって、そのままなんとなく年を重ねていく。できれば、そんな世界には行きたくない……そんな、悲観的なイメージをお持ちの大学生も少なくないのかもしれません。
そんな悲観的な大学生を「若いんだから、もっと夢をもって頑張ろうよ」などと精神論で責めたてようとは思いません。一般に流されている情報を信頼するのなら、悲観的な考えを持つことも無理もないのかもしれません。
わたし達はこれまで、幼い頃から親、先生、学校、社会……さまざまなところでいろいろなことを教わってきました。ちょっと言葉は悪いですが、社会の情報に洗脳されているといってもいい……。
でも、社会の一般的な情報「だけ」を鵜呑みにしないで欲しいと思います。身の回りの一握りのひと「だけ」で「世の中なんてそんなもん」と決めないで欲しいんです。実際、仕事を楽しんでいる人はたくさんいます。逆に、公務員で大変な思いをしている人もたくさんいます。
そこで、自分の頭で今一度考えてみて欲しいんです。
まず、「何が『仕事はつまらないものだ』と思わせるのか?」を考えてみてください。誰から言われて、そう思い込んでいるだけかもしれません。
そして、「仕事って、生活費を稼ぐためだけのものなのか?」「もしかしたら、楽しく仕事をしている人もいるんじゃないか?」「公務員になれば本当に安心なのか?」……逆に、世の中で言われていることをちょっと疑ってみるぐらいの気持ちがちょうどいいのかもしれません。
さらに、「もしかしたら、そうじゃない人もいるかもしれない」「仕事を楽しんでいる人もいるかもしれない」と、とりあえずでいいので心の中で思ってみてください。「思うこと」にお金は掛かりませんから気軽にやってください。思うことから始めることで、仕事を楽しんでいる人も目にはいってくることに気づくでしょう。また、類は友を呼ぶといいます。そのような人が目に入ったら、会って話をしてみてください。ひょっとしたら、そのような人が同じ大学の中にいるかもしれません。
私が仕事の楽しみに気づき始めたのは、30歳を過ぎてからです。もちろん、今もいろんなつらいこともあるけれど、それを乗り越えることが楽しく感じています。ですから、つらいこともひっくるめて、これからも仕事を楽しんで行きたいと思っています。
大学生なら、いろんな可能性がまだまだたくさんあります。だから、まだ、諦めないで下さい。