【寄稿】メールによる関係の悪化を防ぐ方法
ITmediaエンタープライズに寄稿しました。
この記事は、Twitterのフォロワーさんの一言、「メールで感情を伝えるのは難しい」がきっかけになっています。
普段からメールの表現を意識されている方にとって、この記事の内容は当たり前のことなのかもしれません、その一方で、メールに限らず、ウェブ上でのコメントのやり取りなど、言葉の表現で思わぬ誤解を招いてしまう場面をしばしば目にします。そこで、「なぜ、文章は誤解が生まれやすいのか?」について、記事を起こしてみることにしました。
Yahoo! にも配信された同記事など、多くのコメントをお寄せいただいているようです。以下、記事を一部補足したいと思います。
■メラビアンの法則と非言語コミュニケーションについて
記事にも触れましたように、メラビアンの法則とは、「コミュニケーションの割合は、言語7%・声の質38%・表情やボディーランゲージ55%で行われている」というものです。コミュニケーションの本やビジネス書などでよく紹介される法則ですので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
その一方で、この法則の数値にめぐってはその信憑性が指摘され、「ウソだ」「誤用だ」という記事もよく目にします。
ここで大切なのは、細かい数値ではなく、「言語のやり取りに加え、非言語によるコミュニケーションも重要である」という部分です。メラビアンの法則については、加藤聖龍さんのご指摘が的確です。
以下、引用します。
よくコミュニケーションの本に、アメリカの心理学者メラビアンの法則の紹介として「コミュニケーションの割合は、言語7%・声の質38%・表情やボディー ランゲージ55%で行われている」と書かれていますが、これは表情と声だけに焦点を当てて統計したものなので、後にメラビアン自身が否定しているように、 数値そのものには信憑性はありません。しかし、コミュニケーションをとるときに、「非言語」の要素が重要であることは間違いではありません。
言うまでもないかもしれませんが、言語表現ももちろん重要です。言葉選びや表現方法によって、伝わり方は大きく変わります。言語と非言語の「どちらか」ではなく、「どちらも」重要です。メールでは非言語情報が少ない。だからこそ、それを補うための言語表現が大切なのではないかと考えます。
あいさつが大切なのは誰もが知っています。ですが、気持ちよいあいさつができる方はそれほど多くありません。お恥ずかしながら、わたしもその一人です。そこで、少し意識してあいさつします。
メールもそれと同じなんじゃないかと思います。改めて文字にしてみると当たり前のことばかりですが、今までよりも意識することによって、より、気持ちよいやり取りができるのではないかと、記事を起こして改めて思った次第です。
追伸:
最近、文章を書く機会が多いので、わたしが普段気にしている文章の書き方を連載しています(あと数回で終わりです)。些細なことばかりですが、もしよろしければこちらも合わせてご覧下さい。