吉田賢治郎さんに学ぶ、記事の批判への対応
吉田賢治郎さんがITmediaエンタープライズで連載されている「ネットファーザーの金言」の記事を拝見して、多くの刺激を受けました。どんな刺激を受けたのかと言いますと、「公開した記事の批判への対応」です。
▼大人も学べる「批判への対応」
こちらの記事(成りすましプロフ撃退法)では、子供の「ネットいじめ」への対応法が書かれています。一人の親としてとても参考になりましたが、それに加えて、私自身の今後の対応にも非常に参考になりました。特に参考になったのは次の部分です。
(いじめを行っている人は)相手が慌てている、痛めつけられている姿を見て楽しむのです。逆に言うと学校裏サイトなどで誹謗(ひぼう)中傷コメントを書いても、
* 他のコメントが付かず、いじめが盛り上がらない
* コメントが素早く次々と削除されてしまう
* 相手がいじめられていることに気が付かない
* 相手が動揺しないといった場合には面白くないため、いじめは急速に収束に向かっていきます。この場合に重要なのは、「動揺したそぶりを見せずに、淡々と徹底的に対応する」ことです。徹底的な対応とは、
削除する場合―徹底的かつ継続的に素早く削除する
無視する場合―完ぺきに無視する
この記事をご覧になって、何かの対応に似ていると思いませんか?
子供の「ネットいじめ」に対する記事から少し話がずれてしまうのですが、私はこの記事を拝見して、子供のネットいじめだけではなく、ネット上の「炎上」にも通じることなのではないかと思いました。
炎上は子供のネットいじめと異なり表現に問題があることが多いですが、ある一線を越えるとお祭り騒ぎとなり、大人の「ネットいじめ」となるケースがあります。誰でも意見を言えるようになった今、多くの方がブログや記事へのコメントなどで炎上を体験する日が突然やってくるかもしれません。
わたしも以前、炎上の当事者になったことがありました。炎上を体験する前は「こんなときは○○すべきだよな」と軽く思っていましたが、いざその立場になると慌ててしまい、動揺してしまうのです。あのとき、どのような対応をすべきだったのかと今振り返ってみると、まさに今回、吉田さんがおっしゃっている対応が適切ではなかったかと思ったのです。
▼批判にはいさぎよく対応する
もう1つ参考になったのは、mixi上での批判に対する吉田さんのご対応でした。
一般的に、批判されると感情的になってしまい、批判を批判で返したり、言い訳をしたり、逆に変に低姿勢になって、余計に批判を煽ってしまうという対応をしがちです。吉田さんの対応では、ご自身のmixi日記に著者であることを明示し、読者さんとコミュニケーションを計り、誤解を解こうとされていました。この姿勢がいさぎよいというか、とても感銘を受けました。
意見を書く以上、書いた側にも責任がある。述べる意見については自分が持っている意見を正々堂々と書く。その上で、もし思いもしない事態となったら、上手に対応する。
とても参考になりました。吉田さん、ありがとうございました!
(吉田さんの当該記事「ネットいじめ」とは関係のない記事となってしまいました。お許し下さいませ。)