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【寄稿】さよなら、難しいコーチング

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ITmediaエンタープライズに寄稿しました

さよなら、難しいコーチング(ITmediaエンタープライズ)

最近出会った何人かの方々の声がきっかけとなり、この記事を書きました。仲間とともに成果を挙げるために、何らかのヒントとなれば幸いです。

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もし、あなたが

「コーチングは難しい」
「コーチングなんて使えない」

とお思いでしたら、それはある意味正しい判断かもしれません。これは、コーチングを学んでいた際、わたし自身、感じたことがあるからです。コーチングには、さまざまなスキルやツールがあります(しかも、その多くは横文字で、とても格好よく聞こえますね)が、これがコミュニケーションをかえって複雑にしているようにも感じています。

スキルやツールが多ければ多いほど、スキルやツール"だけ"に意識がフォーカスしがちです。スキルやツール"だけ"にフォーカスすると、「こうすれば、こうなるだろう」というような操作的な気持ちが生まれるのは不思議なことではありません。

また、スキルやツールにこだわるからこそ、「コーチングでは教えてはならない」「コーチングがいいか、ティーチングがいいか」などのような、無用な議論を生んでしまっているようにも思います。スポーツのコーチがそうなように、選手に自分で考えさせることもあれば、教えることもあるし、導くこともある。どれも、とても大切なことです。相手に答えがない、もしくは、相手が成果を出すための近道になるのなら、情報提供をしてもいいのです。相手を自分に依存させず、最終的には自分で判断するように促せればいいわけです。

では、コーチングは全く使えないのか?……と言うと決してそうではありません。自分で考えるようなきっかけをつくるアプローチは、とても重要だと考えています。周りが自発的に考えてくれるようになることで、リーダー自身の負荷も大幅に軽減でき、リーダーが本来取り組むべき仕事をすることが可能になります。そのためには、どんなアプローチをしていけばよいのでしょうか?

大切なのは、たくさんのスキルやツールを網羅的に学習し、それを使いこなそうとすることではありません。むしろ、シンプルに考えることです。実際、わたしがクライアントとコーチングを行う際、意識していることは、実はそれほど多くありません。シンプルに考えることで、難しさやわずらわしさを取り除くことができますし、それを繰り返すことで身につきやすくなるのではないかと思います。身についてくると、自分にも気づきや成長感が生まれるので、もっと楽しくなってきます。

加えて、「相手に育って欲しい気持ち」「ねぎらい」「感謝の気持ち」を持つこと、そして、仲間と一緒に考えることです。その中から「あっ、そうか!」が生まれ、行動して結果となったとき、みんなで喜びを分かち合えるのではないかと思います。

そのきっかけになればと、今回の記事を書きました。仲間とともに成長していく楽しさを、あなたも体験していただければと思います。

さよなら、難しいコーチング(ITmediaエンタープライズ)

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