コミュニケーション法を真似てもうまく伝わらない理由
仕事を進めていく上で、コミュニケーションは重要だ。
「言わなくても、分かるだろう」では、相手には伝わらない。
「後は、わかってくれよ」ても相手には伝わらない。
その一方で、たった一言でグッとくる言葉もある。
コミュニケーションには、
「どのように言うか」という言い方が重要だ。
全ての仕事は、行くとことまで行くと最後は人に行き着く。
最終的には、コミュニケーション力が仕事の差をつける
と言ってもいいだろう。
一方、
「こう言えば、相手は思い通りになる」
のような、
「ああすれば、こうなる」というテクニックだけで動かせるほど、
人は簡単ではない。
一時はうまく行くかもしれないが、
場合によっては関係を壊してしまう場合もある。
結局は、気持ちが伴っていなければならないのだ。
つまり、
コミュニケーション = 言い方(テクニック) × 思い
なのだ。
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ビジネスマンの不死身力:主語は「わたし」に――相手の心に響く伝え方
が昨日公開になりました。よろしければご覧下さい。
この記事は、いわゆる「Iメッセージ」というものです。
ひょっとしたら、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「Iメッセージを使われたら、嫌みな感じがして、思いがうまく伝わってこなかった」
というメルマガの読者さんの実際の声がきっかけとなり、
出来上がった記事です。
記事中の、
「この間のミスくらいならかわいいものだけど、今回も直ってなかったので(わたしは)悲しくなったよ」
は、実際にあった文例です。
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今回は、「言い方」にフォーカスしました。
「どのように伝えるか?」はとても重要です。
一方で、「言い方」は手段でしかありません。
いくら言い方を変えたとしても、
仕事を円滑に進めたい
仲間と良い関係を作りたい
という気持ちが伴わず、
「言い方をちょっと変えて、相手をコントロールしてやろう」
と思って使うと、不思議なことに伝わってしまいます。
これは、経験的に断言します。
それはまるで、「泣かせてやろう」という意図で作られたドラマのようなもの。
その意図がなんとなく伝わって嫌な感じがする……というような感じ。
思いだけでもダメ
テクニックだけでもダメ
思いとテクニックの両方が必要です。
その一方で、
言い方(テクニック) × 思い
の両方というのは、最初は難しいかもしれません。
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偉そうなことを言っていますが、
私の場合、以前は命令でチームを動かすタイプでした。
「このチームをどうにかしたい。
でも、どうしたらいいのかわからない」
という思いがあって、コミュニケーションの勉強を始めました。
勉強をして、テクニックを手に入れると、
「言い方をちょっと変えて、相手をコントロールしてやろう」
という気持ちが芽生えたのも事実です。
いろいろと試していく過程で、ケガもしました。
「コミュニケーション法を真似るだけじゃダメなんだな」
と思いました。思いが伴わないとだめなんです。
最初から思いが伴っていたかとは、正直言いがたい。
けれども、いろいろと学んだコミュニケーション法を実践していく中で
コミュニケーションが上手くなっていき、
仲間の笑顔をみるようになり、この笑顔のおかげで、
仲間への思いが強くなったのも、また事実なんです。
思いが先か、テクニックが先か・・・
それは、鶏と卵の関係なので、
どちらでもいいのかもしれません。
ケガをして覚えるということも、たくさんありますからね。
最終的には、
失敗しながら、諦めずにいろいろと試してみることが、
チームへの思いを強くし、
コミュニケーション力を上げていくことになると思います。
いろいろと試す手段の1つとして、
今回の記事を活用していただければと思います。