人を動かす
会社の中でチームを動かしているときに、中々動いてくれない人っていますよね。チームとまでいかなくても、任意で開催する社内勉強会になかなか参加してくれないとか、お願いしたことをやってくれないなど、人を動かすことにお悩みの方も多いのではないかと思います。
仕事ではないのですが、9月22~24日まで、地元で秋祭りがあります。お神輿や屋台を出すので、手伝ってもらう人が必要なんですが、ボランティアなので参加は自由です。祭りに限らず、会社で人を集めるのなら「仕事だぞ!」と命令できますが、強制力がない分、参加してもらう難しさがあります。特に、若い世代は中々参加してくれません。
もっとも、せっかくの休日、わざわざボランティアでおっさん達と会うよりも、彼女と会っていたほうがいいというのもよくわかります。
今までは、チラシを配って「参加できるか連絡がほしい」とお願いしても、連絡さえくれませんでした。そこで、「お前もそろそろ出ろよ」「地元との関わりがないと将来困るぞ」とプレッシャーとかけたり、「人がいなくて困っています。どうか参加してください」と、困っているのを演出(?)したりしていましたがダメでした。むしろ、距離を置かれていたように思います。
ところが、昨日、今まで連絡すらくれなかった方が初めて連絡をくれたのです。
今回、案内のチラシに工夫をしました。今までは、「祭りの準備があります。参加できなければ必ず連絡をください。集合時間は○時です」のような事務的な表現でした。これでは、初めての人にとっては何をするか分かりませんし、不安なことも多いのではないかと思い、「特に難しいことはありません」「どうぞ気軽に参加してください」「一緒に盛り上げませんか?」のような、ハードルを下げ、不安を取り除くような言葉を入れてみたんです。
初めて連絡をくれた方の内容は、「今回は参加できませんが、またよろしくお願いします。」というものでしたが、今まで連絡すらもらったことがなかっただけに、意思表示をしてくれたことだけでも一歩前進したようで、とてもうれしかったんです。
もちろん、チラシの文言を変えたことだけが、連絡をくれた理由だとは思いませんが、命令だけではなく、相手の気持ちを考えていろいろと工夫して行くことで、人を動かすことはできるのかもしれないなと思う、いい経験となりました。
チラシには他の工夫も入れました。詳しくは、ITmediaエンタープライズのビジネスマンの不死身力に、具体的な事例を入れてお話したいと思っています。