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人を動かすために大切なこととは?

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昨日は地元地域活動の会議がありました。

4月は人が入れ替わる時期。そこで、役員の引継ぎがあったのですが、「人の動かし方」が上手い人と下手な人を垣間見ることができました。

ある役員をはじめて引き受けてくれたTさん。今まで担当だったOさんはTさんに引き継ぐことになりました。Oさんは、仕事を任せるのが下手です。引継ぎも、いかに自分がこれまでがんばってきたかを主張しながら、こう言います。

「これはねぇ、すごく大変なんだよ。○○はこうしなければいけないし、△△はあぁしなければいけないし。最初の年は心配だから口出しするよ。」

「しなければならないこと」をまくしたてられてTさんは不安そうです。そこで、仕事任せるのが上手なGさんが登場します。Gさんはこう言います。

「大丈夫、絶対にうまくいくよ。好きなようにやっていいんだよ。ちゃんとみんなでフォローするから安心してやりなよ。」

未来が上手くいくことをイメージさせながら話すGさんの言葉に、Tさんは「なんとかなるかな」という安心した顔になります。

「どのように言うか?」で、相手をモチベートさせることもできるし、ディモチベートさせることができる。言い方って、大切ですね。

会社でも同じですよね?多くの人がプレッシャーをかけて人を動かそうとします。けれども、ちょっと言い方を工夫すれば気持ちよく動いてくれます。「何を言うか」に加えて「どのように言うか」……チームを動かすためにはコミュニケーションの勉強がとても大切だと思います。けれども、私が会社に勤めていた時代、一度も学ぶ機会がなかったんですよね。コミュニケーションって。ITのスキルを覚えるのも大切ですが、コミュニケーションのスキルもすごく大切なのになぁ。プロジェクトマネジメントというと、コミュニケーションではなくPMPなどの資格の方に流れてしまうのが残念なところです。

デール・カーネギーは、著書「人を動かす」の中でこう言っています。

人を動かす 新装版

議論や理屈で打ち負かしても、
相手は決して納得しない。
逆に反感をつのらすだけだ。
人を動かすには、相手の立場に立ち、
望んでいることをつかめ。
正当に評価せよ。
誠実な心で接すれば、人は必ず心を開く。
人を動かすには人の心を動かすことだ。

「大丈夫、みんなでやろうよ」

そういってTさんを励ましながら、会議後はいつものお酒を…。
飲みすぎておなかが痛いです(苦笑)。

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