15兆円の景気対策。エコやモノに頼るしかないのか?
最近、麻生内閣は支持率が上がっているそうですね。小沢さんの一件があってからだと言います。根本的には何も変わっていないのに、なぜ支持率が上がるのかなぁと考えているのですが、その理由はよくわかりません。
今日、盛んに報道されている15兆円の景気対策。なんだか、とても胸が苦しいです。この胸の苦しさを一言で言うと、経済というのは、「消費することでしか回復しないのか?」ということです。
こんなにモノがたくさんあるのに、車や家電の買い替えを促すことが本当に得策なのでしょうか?もちろん、経済や対象となるメーカーにとっては多少の刺激になるのかもしれません。けれども、なんだかこう「モノ」ばかりというのがとても寂しいというか、それを超えてもう、胸が苦しいです。「エコ」という言葉を使うと、さもいいことのように映ってしまうのがまた、寂しい。
「モノ」から「ヒト」にもう少しフォーカスできないものかと。「ヒト」に関する投資によって、雇用や景気は刺激できないのかと思うんですよね。
今日、介護に関わる仕事をしていらっしゃるクライアントとコーチングのセッションがありました。労働時間に対して賃金が安く、手間も掛かる。直接仕事に関わっている方に加えて、メーカーやディーラなど業界のみんなが悩んでいるそうです。クライアントは、この業界をどうにかしたい、目的が叶ったら全国の方に喜んでいただけると、熱い口調で語っておられました。クライアントの思いと、今日の「モノ」中心の経済対策とのギャップに胸を締め付けられるような思いです。
景気対策は必要だと思います。でも、未だに「モノ」でいいのでしょうか?悩んでいる人がたくさんいます。介護だけでなく、もう少し「ヒト」に対しての対策ができないものでしょうか?そこで悩んでいるメーカーやディーラー、そして何より、実務でがんばっている方々に目は向けられないのでしょうか?税金から捻出されるこの15兆円。今一度考えて欲しいなと思いました。
今の僕に出来ることは…モノを買うのもいいですが、前出のようなクライアントが成果を出せるようにサポートすることだと思いますので、自分ができることを一生懸命がんばりたいと思います。