部下にやる気を出させるために必要なマネージャーの仕事
あなたがこれまで経験してきた
「うれしいこと」を思い出してみてください。
それは、幼いころ、
できなかった逆上がりができたことかもしれませんし、
学校のテストで100点を取ったことかもしれません。
高校や大学の受験をクリアしたことかもしれませんし、
仕事の成果を上司に認められたことかもしれません。
ギリギリのハードルをクリアできたとき、
私たちはとてもうれしい気持ちになります。
さらに、それに対して、褒められたり、
認められたりするとうれしいものですね
そうすると、またがんばろうと思います。
ビジネスの世界では、
部下のやる気を出させるために「目標管理」や「成果主義」など、
舶来のいろんな施策が導入されてきました。
また、どちらかと言えば、プレッシャーをかけたり、
叱咤激励するほうが多いのではないでしょうか?
もちろん、それも大切なことです。
けれども、「やる気」ということをシンプルに考えてみると、
「適切な課題がある」
「褒めてあげる」
というシンプルなことが、コストをかけずに部下をやる気にさせる、
一番の方法なのかもしれません。
脳科学者の茂木健一郎さんによれば、
何らかの成功体験をすると
脳の中ではドーパミン(やる気が出る快楽物質)が放出されると言います。
ドーパミンが出ると心地よい状態になるため、
脳はまたその状態になりたいと思い、
脳の中でその行動に関する回路を強化するようになるそうです。
ドーパミンの放出を強化するためには、
・褒められたり、認められると活性化する
・できる/できないのギリギリの境を越える成功体験を積むと強化される
という、2つのポイントがあるそうです。
とてもシンプルですが、
幼いころから経験してきたことを照らし合わせてみると、
実体験上とてもしっくりくるお話です。
目標管理や成果主義より……。
部下にやる気を出させるために必要なマネージャーの仕事とは
「適切な課題を作る」
「褒めてあげる」
実はとてもシンプルなのではないかと、最近思っています。