アウトソーシングから垂直統合へ
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食事しながらテレビを眺めていると、機械メーカーが苦境に立たされているという番組が放映されていました。
その会社では受注が約半分まで減り、生き残りが厳しいとのこと。けれども、経営者は言います。
「一度雇った以上、社員をやめさせる気はない」
そこで、生産が落ちて使わなくなった機械を部品レベルまでばらし、今後のために自分達で新たな工作機械を作っているとのこと。
今までは工作機械のちょっとした修正も外注に出していたそうですが、今ではそれを減産で手が空いた社員が自分達で部品を組み立て、新たな機械を作っていました。
「今後、この会社は伸びるな」
と思いました。社員は会社の財産。こういう厳しいときこそ社員で知恵を出し合い、乗り越える企業が今後成長していくような気がします。
一時、アウトソーシングという言葉がもてはやされました。コスト削減のために業務を外注し、社員を減らす。確かに、一時のコストは削減できたのかもしれません。
今回の番組を見て、ふと「垂直統合」という言葉が浮かんできました。垂直統合とは、社内に必要な業務を取り込むこととというぐらいの知識しか持ち合わせていませんが、なんだかとても大切なことのように思えてきました。
安易に業務を外に出すのではなく、社内に一貫した体制を作ることで仕事の確保もできるし、技術も社内に残る。
コスト優先の安易なアウトソーシングもみなおすいい機会なのかもしれません。
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