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「歴史から明日を読む」をモットーに、ITと制度に関する話題をお届けします

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2月14日(火)に熊本市のKKRホテル熊本で「平成17年度地域情報化セミナー in KUMAMOTO」が開催され、わたしもスピーカーのひとりとして参加いたします。

主催は総務省九州総合通信局と経済産業省九州経済産業局。セミナーの統一テーマは「住民視点での電子自治体構築と地域経済の活性化」で、入場無料です。
セミナーの詳細:http://www.kyushu.meti.go.jp/seisaku/jyoho/060214sem/annai.htm

このセミナーの特徴は、電子自治体の最新動向として注目されている二つの事例が報告される点にあります。ひとつは、阪神大震災での多大な犠牲と被害を乗り越えて全国トップレベルの電子自治体をつくりあげた兵庫県西宮市で、情報政策部長の吉田稔さんがお話になります。同市は、住民の安心・安全を守るために地図情報システム(GIS)を活用されていますが、できるだけコストをかけずにシステムの開発・運用を行っていらっしゃるようです。
もうひとつは、いままさに全国的な盛り上がりの兆しが出ている地域SNSについて、そのリーダーシップをとっている熊本県八代市の取り組みを行政管理部情報推進課の小林隆生さんがご報告されます。
この2市の事例は、単に新しい技術を活用したユニークな情報化として注目されるだけではありません。役所内部での部門間協力、住民・地元企業・行政の共働、そして市町村レベルでの自治体間連携など、日本社会の縦割り構造を乗り越えていく地域発の改革の動きとしてわたしは注目しています。

お二人の講師はおそらく実務者にたいへん有益な情報を提供されるだけでなく、現場の熱気や迫力が伝わってくる感動的なお話をされると思います。残念ながら、わたしにはとうていその真似はできません(人前で話すのは緊張して苦手ですし・・・)。
ただ、月刊コンピュートピアで電子自治体の取材を続けてきた経験と、情報産業や情報政策の動向と歴史の研究を通じて考えてきたこと、その二つを足し合わせた観点から自分なりの考えをお話させていただく予定です。

もしご都合がつけば、バレンタインデーに熊本でお会いしましょう!

suna

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プロフィール

砂田 薫

砂田 薫

情報社会学の専門研究所、国際大学グローバル・ コミュニケーション・ センター(GLOCOM)の主任研究員です。
「情報政策の国際比較」「グローバル化とIT産業」に興味があります。

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