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【休日ネタ】「 いかなごのくぎ煮」が届いて季節を知る

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休日の昼下がりに神戸のカミさんの実家から届いた荷物。品物名のところに「いかなご」の文字。ずっと神戸で生まれ育ったカミさんにとって、そして西宮から明石の間で育った私にとっても季節を告げる一品、カミさんの実家謹製「いかなごのくぎ煮」が今年も届きました。いや、ありがたいことです。因みに「いかなご」は魚でくぎ煮にするのはその幼魚です。決して空を飛ぶ「いなご」じゃありませんので念のため。

 

食べ物で季節を感じる事のありがたさ

色んなモノが年中食べられるようになったよねっていう話は今更感が余りに強すぎますが、それでも季節にならないと食べられないモノというのはありますし、その季節だからこそ味わえる美味しさがありますし、その季節にこそ食べたいモノがあるのはとても幸せな事だと思っています。

たとえば例年2月頃から始まる「いかなご」の季節というのは、私にとってまさに春の先駆けみたいな気持にさせてくれます。もっとも冷蔵・冷凍技術のお陰やらハウス物やら海外からの輸入を含め色んなモノが年中手に入ったりするわけですが、それはそれでありがたいものではあります。たとえば旬の食材としてでてくるモノが実は全然別の所で収穫されてずっと保存されていたものだって事もあったりするわけで、季節感と市場での供給状況と供給元の事情とが色々重なって季節感を感じる事ひとつとっても判断が難しい事もある世の中の食糧事情ではありますが。

 

ところで自分でも作れるんじゃないのか論について

実はこの「いかなごのくぎ煮」自体はいかなごの佃煮みたいなものですから、実は保存が効きます。ということで年中手に入る物だったりはしますが、漁期は決まっていますから作られる時期も当然その間だけ。それが家庭で作るとなると年に何度も大鍋で頑張る訳にも行きませんから、それこそ年中行事の一つだったりするんですね。そんな事情が良く判っていますから尚のこと、それが届くと感じる季節感ってのは本当に良いもんだなと思うんです。因みに自分でも作ってみたいのですが(というか別にそれほど難しい話ではありませんが)、残念ながら生の新鮮ないかなごが手に入らないと駄目です。で、そもそも関東ではいかなごは上がってきません。こればかりは致し方ない。

ということで、多分に他力本願ではありますが毎年ありがたく頂く季節の便りの一つ。それがカミさんや私にとっての「いかなごのくぎ煮」です。

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