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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

Twitter上で起きている、NATOのアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)とタリバーンのサイバー戦、のようなモノ

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実は非常に複雑な歴史的経緯があり、今も諸々が収束しきれないアフガニスタン情勢なのですが、これまた色々な経緯があって現在アフガニスタンに駐留しているのがNATOのInternational Security Assistance Force (ISAF)、国際治安支援部隊です。そもそもを辿ると何世紀も遡らないと何故今こうなっているのかというところが非常にわかりにくいのですが、とにかく現在はNATOが組織するISAFが駐留しています。

因みにISAFがアフガニスタン全土を掌握しているかってのは全然別の話なんですが、そのアタリは御興味あればそれぞれの文献にキチンとあたることをお勧めします。因みにソビエト軍の侵攻あたりからの勉強じゃ駄目なんですが、それは今日の話とは別の次元の話なんで横に置いといて・・・

 

ソーシャルな何かがメディアの1つとして機能することもあるわけですが

エジプトやリビアなどの情勢のなかで、ソーシャルな何かが一定の役割を果たしたのであろうという話は一応定着しているんじゃないかとは思います。ただ、それらを何かしらの目的で利用した人の全てが純粋に道義に駆られてとかそんなキレイな話じゃないんですが、まぁそれはそれ。

で、騒乱状態になってくるとそのあたりが非常にとっ散らかってくるわけですが、どういう形であれある形で安定してくると、そういった媒体をプロパガンダのためのメディアとして利用しようとする意向が出てくるのは当然です。少なくともそこに人が集まってるのであれば、立場をはっきりさせるとか隠すとかそれぞれあるにせよ、何かしら自分達の意見をそこから誰かに伝えるためのメディア、つまり媒体として利用しようとするのは当たり前。勿論特定のメディアに頼り切るのではなく複数の情報の出口を組み合わせて使うわけで、これはビジネスにおけるマーケティングコミュニケーションの基本と何ら変わるところは無いわけです。

でも、ソーシャルな何かの世界ってそんな風に使ってもいいの?いや、逆に言うと駄目なんて誰も言っていないわけで、企業の宣伝から大統領選挙から個人的に「はらへり」とか書き込むのまで、それこそ言語さえ違えば公序良俗に反するような事を書き込んでも誰も規制すら出来ない世界だよってのは、ここで改めて認識しておいてよいとは思うんです。あ、もちろん個々のサービスによってレギュレーションが既定されていることが普通ですから、そこに何かしらの意図をもってサービス提供者が介入してくることはあるでしょうけど。

 

そんな中、ISAFのPR担当とタリバーンを名乗るアカウントの間でくりひろげられるサイバー戦?のような口喧嘩

ISAFのPRセクションは実はかなり古くからTwitterのアカウントを持っています。もちろん実施されている作戦の内容とかに触れることは無いですが、PRセクションとして色んなことをTweetしています。

私自身も結構昔からFollowしてはいたのですが、そんな中、CNNのサイトで見かけたのがこんな記事。NATOとタリバーン、ツイッター上で「口げんか」 うむう。

銃火を交えるリアルコンバットの世界ではなく、正にソーシャルな何かのバーチャルな世界での口喧嘩なのですが、世の中的に完全に対立関係をもった当事者同士の口喧嘩を普通に眺めていられるというのは、まぁ、世の中変わったものだと思います。

因みにアフガニスタン情勢がどうなるのか、駐留アメリカ軍が撤退するとかなんとか、でもアメリカは来年大統領選挙なんで色々とあるんだろうなとか、イギリスはアフガニスタンの駐留兵力をどうするこうするとかで揉めているとか、NATOの枠組みなんで海外派兵を本当は禁止しているはずのドイツ軍も居るんだよとか、実はこれらの部隊への物資の調達やら輸送やら下手をすると基地の設営や運営(それも状況によっては実は軍の基地の警備まで含めて)請け負っている民間会社があるんだけどさとか、実に色んなモノが縮図となってそこにあるんですが、そこに触れると色々とお叱りを受けそうなので、このくらいにしておきます。

何れにせよ、ソーシャルな何かの世界での揉め事ってのは、単に個人がどうのこうのとか言う次元とは違うところで起きる事もあるよねというお話でした。

 

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