ChromeのVAIOプリインストールが顕在化させるOSとブラウザーの組み合わせの混乱
これ、微妙に気になります。OSとブラウザーのバンドルを強制するなという話が世界のあちらこちらで問題になったりする昨今、ソニーは動いたな・・・という印象です。
どこまでがOSで、どこからがブラウザーの仕事なの?
それこそ太古の昔のWindows3.Xの頃なんて、元々Netscapeなどしかない=マイクロソフトがマトモなブラウザーを持っていなかった時代にはOSとブラウザーが別だったわけですが、今となっては事実上不可分になってしまっているわけです。それってどうよ?という話がネットワーク上の諸々の覇権の問題とあいまってOSにブラウザーをバンドルするのを強制するのはケシカラン論になってるわけですが、実際それがIEとは別のブラウザーをバンドルしてPCを販売するカタチには中々ならなかったわけです。
でもVAIOがついにChromeのバンドル。たいしたこと無さそうだけれど、意外と根が深い、微妙に今後への影響が大きそうな流れのような気がします。
ブラウザーのシェアの話は確かにあるんですけれど
たとえばワタシの場合、実家の父親辺りを見ると、とにかく最初に立ち上げたモノでそのまま使うわけです。さすがに60をはるかに過ぎてからPCを自分で触り始めましたから、今更冒険するほどの体力もありません。ということで、基本的にIEだけがインターネットへの窓口です。これって、多分世の中的に一般的な姿だとは思います。
たとえばワタシのカミさんの場合も、ホボ同じです。特にシステム的に冒険する気はまったく無く、完全にアプリケーションとして生協の注文や図書館の貸し出し延長登録が出来れば何でもOKなので、普通に一番最初から使える状態になっているIEがインターネットへの窓口です。多分これも、世の中的に一般的な姿だとは思います。
一方、法人需要の世界では、IEの特定のバージョンに極度に依存したサイトなんかが存在していたりして、結果的にIE以外が使えないケースが存在したりします。そういったサイトがイントラネット上にあったりすると、社内標準としてIE以外はダメです、見たいな話になって、結果的にシェアを下支えする事になったりするわけですが、同時にOSの特定のバージョンが生き残る結果を生んだりするので、痛し痒しと言うところですよね。(誰にとって?)
ただ、ある程度自由にいじれる環境とちょっとした冒険心があれば・・・
そんな中、ワタシの場合には基本的にFirefoxがメインのブラウザーなのは以前にもエントリーに書いたことがあります。自宅にも色んな経緯で数台のPCがあったりするのですが、それらの間でBookmarkを共有したいから、という非常に単純な理由でFirefoxがメイン。
別に機能的に不足は無いので良いのですが、それでも時々ChromeやSafariを使ったりして浮気(笑)してたりします。で、件のIEは?まぁ、これは好みの問題ですが、必要なときだけに使う感じになっています。
例えば自宅のPC、たとえばオフィスのPC(事務用もデモ用も)、それぞれ、隙あらば自分の好きなブラウザーを入れちゃう人なので、多分何がバンドルされていてもまったく気にすることは無いっていうのが正直なところ。たまに表示が崩れたりするのですが、そんなときには「IE専用サイトみたいなのを作る奴が悪いのだ」と嘯きつつ、見難いのをやせ我慢してたりします。で、どうしようもなくなるとIEを立ち上げる。
ま、これも好みですから。
で、多分今後完全にOSとブラウザーがアンバンドルされる日が来るのだろうか?
いずれにせよ、一般的なエンドユーザーにとって何かしらのブラウザーが無いと、つまりPCを手に入れて直ぐにインターネットのなんらかのサイトに接続できないと困るわけで、何かしらのブラウザーがバンドルされることにはなると思いますが、それがOSと同じものである必要がなくなってしまうと・・・ どうなんでしょうね?
因みにChrome OSの話題が出ていますが、WindowsにChromeがバンドルされるように、Chrome OSにIEがバンドルされる日は・・・来ないんでしょうね(笑
でも、Chrome OSにChrome(ブラウザー)がベタ付けでバンドルされているのはおかしいと裁判沙汰になる時代が、ひょっとしたら来るのかも、なんてくだらないことを考えてしまった記事でした。