解説パネルが語りすぎ
得てして文字が多すぎの解説パネル。言いたいことは山のようにあるのはもちろん理解できるのですが、語りすぎの功罪って以外と多い気がします。
カタログと同じ要素が並んだパネル
これは結構あります。カタログの場合はとりあえず読み物なので、与えられたA4表裏なり見開きなりのスペースにありとあらゆる美辞麗句や賛美の文言が並ぶことになります。それはそれであるべき姿なので別に良いのですが、それをA2とかA1のパネルで表現するときにも、勢いカタログのリサイズみたいなパネルが出来上がることがあります。レイアウトから何から、デザイナーの苦労が目に浮かびますし、担当者の方の熱意も伝わるのですが、それだけを眺めて通り過ぎてしまう人が山のように発生してしまいます。
せっかくカタログを手に持ってもらっても同じ言葉ばかりで、目の前で「ふーん」とか言われるのはちょっとさびしい。
過ぎたるは及ばざるが如し。
素人デザインのパネル
やっぱり判っちゃいます。素人がデザインまで関与したパネル。もちろん商材や掲示する場所、内容、そして目的によってはとりあえず自分達でやっつけてしまうパターン。もちろんお金を掛けたから良いとか言う話ではないのですが、はやり基本的に守った方が良いレイアウトのルールやデザインのお手前はあるに越したことが無いのは事実。
ロゴが小さくてどこの製品なのか良くわからない。
商品名が長すぎてなんだか良くわからないのとか、タイトルコピー、商品名のショルダーコピー、内容のキャッチコピーなどなどがゴチャゴチャで良くわからないのとか。もちろんボディーの説明本文が長すぎるのもあります。殆ど博物館の展示物説明。
それぞれ事情があるのは百も承知ですが、何とかした方が印象良いのになぁと思うことがあります。
パワポで使ってる画像をそのまま使ったパネル
以外と見かけるのが、パワポで使っている画像をそのまま貼り付けたパネル。印刷と画面表示で求められる画像の解像度っていうのは全然違うのですが、他に無いから貼り付けてしまったXGA位の画像がパネル全体を情けなく見せてしまうことがあります。これも色々事情があっての話なので一概には言えませんが、できるならば手近なデジカメで再撮影した方が良かったんじゃないかなと思うものには結構行き当たります。
もちろん光の周り具合やアングルに問題があるケースも枚挙に暇がありません。やっぱりパネルにするならそれなりの表現もあるので、撮り直したほうが良いケースが多い気がします。
かっこいいけど良くわからんパネル
これは目的によるのですが、かっこよいけど何を言いたいのか良くわからんパネルがあります。デザイナーのキモチや作り手のデザインに対するオモイイレが先に立つと出来上がってしまいます。そのパネルが果たすべき役割がそれで達成できれば問題ありませんから一概に駄目は出せませんが、担当者が変わるといきなり全体のトーンが変わる原因にもなります。
目先の見え方の変化を求めるのは大事ですが、ある程度の期間使い続けられるデザインとレイアウトの考え方というのはやっぱり大事なモノじゃないかと思います。
で、自分が関係したパネルってどうよ?
内容には基本的に関知せず、それでもそのブースなり何らかの会場全体のトーンをあるレベルに合わせるのが基本的なスタンスですからこそ、デザインの方向性を決めたり、その中で伝えるべき情報の量や内容、含まれるべき要素などを最初に決定することが多いのは事実です。そこで「伝えるべきモノを持っている人」との間で「ああしたい」とか「こうさせてくれ」とか揉める訳ですが、全体の中での位置づけをきちんと定義してから取り掛かれば大体納得してくれます。
要は、そういうスタンスをこちらがきちんとイベント・マーケティングのプロとして定義し、説明できるかどうか。
それでも思い切り暴れられた挙句、たとえば他は全部A2横で統一しているのにA1横を2枚で・・・みたいなモノを作らされたりすることがあります。まぁ、それはそれで何とかするんですけどね。
かくして10月。秋のイベントシーズン開幕です。