フジテレビの記者会見から考える、我々のあるべき危機管理
数年前の吉本興業の4時間にわたる記者会見も長かったですが、今回のフジテレビの記者会見は、なんと10時間を超えたそうで、少しだけ見て飽きたので、ほとんど見ていませんが、同じ質問が繰り返されたという話も聞きました。それにしても、過去にたくさんの記者会見、謝罪会見を報道してきた放送局の記者会見にしては、特に一回目は脇の甘い記者会見でしたね。
僕が見た場面では、記者が
「第三者委員会の竹内弁護士は、どういうプロセスで選択したのか」
ということを、繰り返し質問していました。答える方も、理由が明確ではない。社内で人選した、みたいな回答。ここからは、無理問答でした。
僕が感じたのは、双方が竹内朗弁護士について、下調べをしていない、ということです。竹内朗弁護士をネットで調べるだけで、2008年のNHK「職員の株取引問題に関する第三者委員会」調査担当弁護士を筆頭に、多数の実績が出てきます。
また竹内氏は、日弁連による第三者委員会のガイドラインの作成者としても有名です。それくらいを調べておかないで、質問する方も、会見を開く方も、準備不足としか言いようがありません。
さて、放送局の話はそれくらいにして、もし自社に不正があったら。なにか危機管理上、問題が起きたらどうするのか。
もちろん、何もないに越したことはありませんが、当社で言えばISMS(ISO27001)のガイドラインに沿って、社内外に監視カメラは設置していますし、入退場の記録も取得しています。もし誰かが不正を行なおうとすると、即座にキャッチできてしまうわけです。
今回、フジテレビで起きたとされているようなことは、我々には直接関係はありませんが、他人事として見ているのか、あるいは自社に置き換えるとどうなのか、という視点は重要だと感じた今日この頃です。