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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

人間は考える葦(あし)でいいのか?

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『人間は考える葦(あし)である』

この言葉は、17世紀の思想家・哲学者であるブレーズ・パスカルが残した言葉です。パスカルは数学者・物理学者でもあり、かの有名な「パスカルの定理」を発見した人物でもあります。
さて、この言葉「人間は考える葦である」ですが、"人間は河原に生えている葦のように弱い存在だが、頭を使って思考することにより偉大な存在に成り得る"という意味を持っています。
さすが多彩な才能を持っていたパスカルです。真理をついたよい言葉を残しています。この言葉は、あまりにも有名な言葉なので、多くの人がどこかで耳にしたことがあるでしょう。

ところで、皆さんは葦という植物をご存じでしょうか? 葦はアシともヨシとも呼ばれ、日本でも河川や湖沼の岸辺などに群生しているのがよく見られます。形状はススキに似ていて、細く長くしなやかで弾力性を持った植物です。その特性上、葦の群生は無条件で、右から風が吹けば左になびき、左から風が吹けば右になびき、前から風が吹けば後ろになびき、後ろから風が吹けば前になびくことになります。

これを人間社会に置き換えれば、なにかひとつのムーブメントが起これば皆がそちらになびき、また別のムーブメントが起こればそちらになびき、またまた別のムーブメントが起こればそちらになびいてしまうなんとも情けない状態を意味します。もし、人間が葦というのなら、そういった強い風すなわち大きなムーブメントの前では頭を働かせる余裕などないことになってしまします。もちろん、このムーブメントが何らかのプロパガンダであることも普通に起こりえるでしょう。

天才パスカルも、このことには想いを馳せなかったのでしょうか?

そこで、私なりにこの言葉をアレンジしてみることにします。
風が吹こうが雨が降ろうがだれかにイタズラされようが簡単には動じないもの、ちょうどいいものがありました。案山子です。

『人間は考える案山子(かかし)である』

毎日のようにころころと変わる世相やSNSの風を感じながら、ふとこんな言葉を思い付いた次第です(笑)。



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(イラスト:つけもの)


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