2020年10大ニュース (10位~6位):e-Janネットワークス
お久しぶりです。ブログの更新をしばらくお休みしていました。
e-Janネットワークスでもコロナ禍に大きく左右されました。2020年の10大ニュースの発表をいたします。
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■第10位:オフィス拡張
2019年末12月に半蔵門オフィスは8階から6階に移転しました。その後、2020年に入り、7階の会議室ゾーンが完成しました。セミナー室の他に大小取り合わせた会議室が4つ。さらには、語学レッスンができるガラス張りのブースも設けました。
6月には高知テクニカルセンターは元々の9階に加えて6階を拡張。9階は受付と会議室とリラックススペース。6階はおしゃれな執務室。高知県ではテレビ番組などでも拡張を取り上げてくれました。さらには高知県知事も庁内で噂になっていると見学にいらっしゃいました。
一方で、コロナ禍では急事態宣言が発令される事態が発生します。5月にはテレワーク実施率が100%、東京・大阪オフィスは閑散とします。その後も利用率は10%程度という寂しい状態です。これを受けて、今度の3月には東京の7階は、泣く泣く解約します。
その代わり、10月には横浜駅西口直結の横浜サテライトオフィスを設立。オフィスの方から住居に近いところに進出して行っています。サテライトオフィスには作業場や複合機、そして他拠点との雑談機能を充実した設備を実験的に入れています。各地にあるオフィスに来れば、社内の雰囲気が分かるような、そのような運営ができたらいいですね。
素晴らしいオフィスを創り上げてくれた一方、激動の時代の変化に追従する迅速な動き、総務グループの皆さんに感謝します。
■第9位:KTCの機能拡張
高知テクニカルセンター(KTC)は従来、検証業務を中心にやってきました。もともと持っていたスコープの通り、今年に入る段階で、機能拡張、つまり、バックオフィス的な業務もするように変更し始めました。
まずは4月、センター長に前総務グループリーダーに赴任してもらいます。労務業務の一部が高知でも実施できるようにしました。同時に検証を中心としていたメンバーから開発業務をスタートしてもらいました。
また、検証の自動化を進めるプロジェクトも開始、大いに進展しています。6月のオフィス拡張後、9月には営業事務業務、10月にはサポート業務、11月にはインサイドセールスなど、次々と人と機能を拡張しています。
高知は高知大学、高知工科大学、高知高専と教育機関もしっかりあります。e-Janの作戦とすれば、ここから定期的に人材を受け入れて会社の業務を移管していきます。開発も高知で力が発揮されるようにしていきます。そのためには、今のオフィススペースでは不足します。次なる場所をサーチしています。
KTCでは人数が増え、比較的出社している人が多いので、テレワークが中心となってしまった東京・大阪・インドと比べ、今ではKTCが一番オフィスらしい活況な雰囲気を持っているのが面白いです。
■第8位:新しいプラットフォーム導入による業務改善
2019年より進めてきた業務用のプラットフォームのモダン化が2020年に入り一挙に進みました。この手のプラットフォーム変更は一朝一夕にできるものではないです。様々なトライアル&エラーを繰り返しながら進めてきました。そして今年はコロナ禍のため、テレワークを一挙に進める必要性とも合致し、大きく進みました。
サポート業務については、チャットを中心としたシステムに変更。遠隔サポートが実施できる体制に一挙に変更できました。これで4月の緊急事態宣言の時期を何とか乗り越えられました。1年ほど前から準備をしておいて本当に良かったです。
次に経理・会計のクラウドシステムも導入しています。もともと、IPOを目指す中での会計の迅速化のための導入でした。これがテレワーク下ではペーパーレスで大いに役立ちました。もちろん、本来の目的であった、経理で可視化、スピードアップ、以外にも数えきれないほどのメリットを生み出しています。
さらに営業事務的な部分でも大いに進化しています。紙業務が多かった見積書や請求書の発行・送付、これらをペーパーレス化しました。さらに、社内で開発したウェブアプリで一元管理できるようにしています。顧客ごとの管理がしやすいだけでなく、事務処理一つ一つの作業軽減にもなります。販売状況の正確かつリアルタイムでの把握をするには必須ですね。
IT企業のe-Janでも、古い業務のやり方が沢山残っていました。それらが今年は、一挙に進んだテレワークのお蔭で、大変化。やり方が格段に進歩しつつあります。
■第7位:NinjaConnect Telework/CRDG緊急リリース
インドの開発子会社CACHATTO India Private Limited (CIPL) では、インド市場からの要望に合わせて面白い要素技術を開発しています。今年の2月中旬、私はインド出張に行きました。開発が進捗していたいくつかのテーマについてフォローするためです。考えてみると、コロナ禍が蔓延する直前、最後のタイミングでした。
その出張中に完成度を見て、早く市場に投入したいと考えたのが、簡易リモートデスクトップソリューションでした。簡易なアダプターを社内LANに設置するだけで、外からはブラウザで社内のパソコン操作ができるものです。
悪化しつつある新型コロナウィルスの流行。そこに簡便にかつ、安全、廉価に、社内業務継続ができるものが必要だと思いました。その後、東京とインドでの製品への仕上げが始まります。
6月にNinjaConnect Teleworkとして販売活動を開始しました。自社からの直販だけの体制でスタート。採用が徐々に始まります。素晴らしいのは、遠隔サポートだけで導入が成功できることです。手離れがいいシステムです。
その後、日本では地方自治体からのリモートデスクトップ要望が高まってきます。自治体独自の運用に合わせた仕組みを迅速に提供する必要があるのです。そこで、急遽、現場で創ったのが CRDG (CACHATTO Remote Desktop for Government)です。NinjaConnect Teleworkと同じ技術を使っています。
これらの別製品を、自分たちもテレワークしながら、市場に緊急投入できて実績が出ていることがいいニュースです。
■第6位:IPOに向けた社内体制強化
会社には長年で培った多くのルールや習慣があります。会社が小規模で歴史が長くなると不文律が多くなってきます。人々のモラルに頼った経営になります。悪くは無いものです。
一方、会社が成長してくると、モラル頼りの経営ではカバーしきれなくなるところが出てきます。様々な人々や考え方がある中でも、犯罪を犯さずにしっかりと会社が運営できていく必要があります。
IPO準備のプロセスはここに筋を通すのに最適だと考えました。内部統制をする、反社会活動を排除するなどというと、モラル頼りの経営からはウザったく聞こえますよね。ところが、多くの人々が安心して仕事ができるためには、ルールに基づいた自律的運用がきる必要があります。
リアルタイムに正確な数字が把握できることも重要です。従来は私が数字を細かく把握することでなんとかしてきました。でも、それでは私自身がボトルネックになってしまって事業の拡大の阻害要因になっているように感じてきました。
このような意図からIPOに適格である会社にするための施策を沢山実施してきました。証券会社や監査法人からはご指導いただけるわけです。
2020年は、体裁や内容がだいぶ整いました。取締役会一つをとっても以前とは雲泥の差です。しっかりと議論がされ、記録がされ、ルールに基づいて順番通りに物事が決まっていくのです。それがその通りに運用されているか監査も実施しています。内部監査や内部統制もしっかりと運営されています。決裁もルール通りに行われ、予算管理もリアルタイムに情報シェアされてきています。
情報の安全性を守るために2017年のISMS取得をしました。今年はこれを更新できました。ISMSからは、ルールに基づいた監査の重要性を学びました。IPOでは、同じ発想でのものが、より広い分野に適用されるという感覚です。
元々会社としてのしっかり感、清潔感には自信がありましたが、これらをモラルに頼るのではなく、ルールと仕組みで守るのです。