社内のルール創りで大切なこと
おはようございます。
曇り空。暑くも寒くもない朝。朝から虫の音が響きます。
===ほぼ毎朝エッセー===
「力がある」というのはメリットだと思います。企業での力とは、お金と人です。ベンチャー企業からスタートするときには、その両方がありません。無いなかでも、知恵を絞りながら熱意だけで盛り上げていくのですから、それはなかなか大変です。感覚としては、風の無いところで、うちわを扇ぎながら徐々に風と強くしていき、つむじ風にでもなったら儲けものというものです。
つむじ風のままで消えてしまうことも多いですが、ごく一部、たまに竜巻のように成長するものもあります。企業における新規事業にもそういうものがありますね。そして、いちど竜巻になると、それは回りを巻き込むような作用もあるので成長します。
さて、竜巻の中にいる人たちの気持ちって何なのでしょう?
実は、つむじ風の頃とやることは変わっていません。目の前に日々起きていることに着実に対処し続けるという感覚です。あまり楽になっている感覚もありません。いや、むしろ、風が大きくなっている分、ミスの影響も大きくなるので、より緻密になるという感覚かもしれません。細かいことがより重要になってくるのです。
様々な細かいことについて細かく対処するには限界があります。そこで、一定の考え方を元に対処方法をルール化していきます。ルールを定めることで現場での対応はよりスピーディーになります。
事業の成長とともに、ルール化がますます重要になってくる中、今年度はISMSを取得することにしました。CACHATTOがある程度の事業規模になってきて、お客様も多く、社会のインフラを担うようなサービスに成長している中、ルールに基づいた仕組みが不可避と判断したからです。
ルールによる運用はいい面も多いのですが、問題点もあります。それは、ルールが独り歩きしてしまうことです。本質を考えずにルールだけで対処をしてしまうのです。これはいわゆるどの組織も陥る罠だと思います。ISO系の運用でガチガチになっている会社をよく見ます。本末転倒ですよね。
従来から、当社ではどういう風にルールを創るのかという、ルール創りの考え方やプロセスを共有することを重視する方式をとっています。ルール創りのための考え方が共有できればルールに柔軟性を持たせることができるからです。毎週リーダー会議で細かいルール創りをしているのはそのためです。
どのような考え方でルールを創るのかということを、絶えず共有しておくことがルールの硬直化を防ぎます。つまり、ISMSを取得する際にも、どのような考え方でルールを創るのかという、その部分の共有は極めて重要です。そういう意味では、まだまだできていないところが多いです。推進チームにはその部分を期待しています!柔軟でいいルールを創って、力を正しく使いましょう。