コクヨのライブオフィス見学:面白いと思ったのが、部長ゾーン、取締役部屋でした
おはようございます。
なかなか湿度がいい感じに高いです。
===ほぼ毎朝エッセー===
昨日は、オフィス家具や文房具のコクヨさんのフェアを品川で見てきました。最新の文房具の進化やオフィス家具も面白かったのですが、実際にそれらを使っている様子が見学できるライブオフィスがすごかったです。
同社、コクヨマーケティングさんでは、品川の事務所の230人に対して、全社的にフリーアドレスを実施しています。設計だとか営業だとか、そういった人たちはフリーアドレスで、営業アシスタントたちは固定席です。営業アシスタントたちと簡単に打ち合わせができるように、各机の横にはキューブ型の椅子が置いてありました。
フリーアドレスの各部署の着席ゾーンは定期的に変更されるそうです。これにより、部署間のコミュニケーションにムラが出ないように工夫をしているのです。
フリーアドレスの人たちには個人用のロッカーがあります。ロッカーの中には、持ち運びのしやすい箱類が入っています。そして、仕事用の書類用には、専用の書棚があります。書棚の中には書類整理用の箱がピシっと入って、原則一人棚一段です。それ以上の書類がたまるようだったら処分をするとのこと。溶解処分用の入れ物やリサイクル用の紙入れも紙のサイズごとに分類されていました。
面白いと思ったのが、部長ゾーン、取締役部屋でした。
部長ゾーンは社内全体から見える円の中にあります。ドーナッツ状のテーブルがぐるりと周囲を巻いていて、部長さんたちはその中の好きな場所に座るのです。円形のテーブルは意外と横の人が気にならず、集中できるようです。あるいは、部長さん同士で相談をしている姿もありました。一般社員の人たちは、どの部長がゾーンにいるかが見え、相談に行けます。当然のことながら、その相談は他の部長さんにも聞こえます。
取締役部屋はパイロットルームと呼ばれ、カウンターをはさんで席が3つ並んでいました。そこに社長さんと取締役さん二人が座るようです。相談に来る人たちはカウンターに腰かけて相談をするスタイルです。木調の部屋。ウィスキーでも出てきそうでした。
組織を役職ごと組織ごとにまとめてしまうと、当然のことながら、セクショナリズムが増長されます。部長層をまとめる、取締役層をまとめる、このことにより、横の連携がとても良くなることが容易に推測されますね。その発想の良さに正直、感心してしまいました。
オープン会議スペースもあるのですが、音を消す工夫の他に、声が大きいとチャイムで警告してくれる装置も置いてありました。笑い声や話し声が大きいと嫌味なく知らせてくれます。これには「なるほど!」と思いました。うちでもオープン会議スペースや、リラックススペース、あるいは第二会議室での声が近隣の迷惑になっていることが散見されます。これは導入しましょう。
見学を3時間にわたってしたのですが、なかなかいいヒントがいただけました。同社は9月に霞が関ビルへと引っ越しをされるそうで、その時にも見学をさせてもらうことになりました。ありがたいです。