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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

Dardenから学生さん50名をお迎えして

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おはようございます。

今日は久々に家から朝メとさせてもらっています。(ブログに上げるのが午後になってしまいました)

===ほぼ毎朝エッセー===

昨年の夏ころです。在校生のAさんという人からコンタクトがありました。2017年の5月に日本へのDarden在校生の修学ツアーが計画されていると。Dardenというのはバージニア大学の経営学修士の学校で、2年間でMBAが取得できるところです。日本語の特設サイトはこちら>>

e-Janでは従来から、例年バージニア大学の学生さんを25人ほどのグループで会社にお招きしていました。実はそれは、私が直接卒業した学校ではなく、商学部の大学院のMcIntire Schoolというところの学生さんたちでした。今回の打診は、私が卒業したDarden Schoolからです。折角なので、何らかのディスカッションと会社見学とをさせてあげようと思いました。

当初30人前後と言われていた人数が、日本のコースは大人気だとのことで、あれよあれよという間に50人の規模に膨れ上がってしまったそうです。当初は、Yael Cockayne先生だけが付き添いという計画だったのが、急きょ Bob Conroy先生も一緒に来ることになったそうです。

さて、何を計画するか。McIntire Schoolでの経験のおかげで、会社見学、ディスカッション、そしてレセプションの実施のフローは出来上がっています。基本的にはそれに則ってよさそうです。問題は何を話し合うのか。Dardenはケーススタディーだけで授業を成り立たせている学校です。折角なので、自分たちの何らかのケースを作り上げて、そこでディスカッションをした方がよさそうです。

考えたのですが、結果的には、"Who owns the company" というお題目にして、先日東レから自社株買い戻しをした株式を、どのような形で社員のものにするかという議題にしてみました。ケースにリアリズムは必要です。会社見学の後、一通り自分たちが何の事業をやっているのかというプレゼンテーションを行い、そこからディスカッションがスタートしました。

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様々な意見が出ていく中、人のモチベーションが金銭的なもので上がるものなのだろうか、という議論へと進んでいきました。e-Janの決算賞与で業績連動型のインセンティブについても、参加した社員に説明してもらったりします。

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そして、議論は展開します。ちょっと想定とは違っていたのですが、モチベーション高く仕事をするということが議題になったのです。どの文化でも大きな話題です。そして、今のe-Janでの机の配置などは、アメリカでも議論されている理想的な配置に近いという意見なども出てきました。

そして、e-Janの社員から「TMCやDRの説明をした方がいい」との意見が出ます。これも社員たちに直接説明をしてもらいます。私から説明するよりも、実際に社員から説明をしてもらった方がリアル感があります。TMC (Ten minutes conversation)という面接の仕組み、DR (Daily report)という日報にコメントを返している仕組みなどの説明をしてもらいました。

日報に具体的にどのようにコメントを返しているかということで、今年開発したコメントシステムを映し出して、具体的な日報とコメントを皆にお見せたのです。Gさんの日報での減量記録大公開には学生さんたちも大ウケしていました。場の空気が次第に納得へと変わっていきす。モチベーションを上げるための様々な施策がある。それらがe-Janが業績よく伸び続けている原動力になっていることが彼らの腑に落ちたのでしょう。

事前に想定していたところよりも、議論は面白く展開しました。「コメントのシステム自体を商品にしたらいい」との意見も出てきました。さすが、ケースディスカッションに慣れている集団でした。とても活発で面白い場が創り出せたのです。

さて、その後はパーティーです。セミナー室とリラックススペースをつないで、集合写真を撮って、歓談へと入ったのでした。

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