女神湖での氷上走行体験
おはようございます。
暖かいです。7.5℃ 998hPa @5.00am。今日は18℃まで上がるとか。
===ほぼ毎朝エッセー===
先週のことです。会社の同僚とスナックコーナー前で立ち話をしていました。
「こんどさぁ、蓼科の女神湖というところで開催される氷上走行行くんだよね」
「お、俺もちょうどその週末、その辺りスキーに行っているよ」
「せっかくスタッドレスタイヤ履いたしね。使わないのはもったいない」
「そうなんだよ。うちのプリウスも四駆だしスタッドレスだし。出向かなければストレスたまっちゃうかも」
「でもさぁ。今のBMWはハイパワーFR(後輪駆動)だからスタッドレスでも怖いかもって。初めてのことって、なんだか直前まで億劫だよね」
「わかるわかる。俺もさ、こんど一つ計画していてさ...」
と、このような会話でした。
そうです。
何事も初めてのこととか、やったことが無いことってなんだか怖いものです。自分の場合は、一週間前に突如、凍った状態の女神湖で氷上走行をするイベントの存在を知り、知人も行くとのことで参加をすることにしました。知人とは昨年のフィンランドでの氷上走行知り合った人たち二人です。
自分は今まで自車にスタッドレスタイヤを履かせたことはありません。雪道でのFR(後輪駆動)車は、若いころよくスカイラインでスキーにチェインを履きながら行った頃の怖い思い出が多いです。四半世紀ほどが経ち、スタッドレスタイヤの技術も上がったでしょうが、やはり「FRでは怖い思いをする」とよく聞きます。内心、ちょっと怖いことを避けたいという気持ちから億劫になっていたのです。
土曜日、朝4時。出発します。現地には3時間ほどで着くようです。
高速道路では積雪が皆無。一般道に入り、白樺湖に到達したあたりで雪道です。そろりそろり。どれくらい滑るのか。どれくらいで止まれるのか。交通量の少ない時間にいろいろと試しながら走りました。どうやら素晴らしくグリップするようです。今時のスタッドレスはFRでも一般走行は問題ないですね。無事に女神湖に到着。国立公園の女神湖、車での氷上走行前に、下回りを入念にきれいにしてから、入湖します。
朝8時、氷の上で走るオリエンテーションが始まりました。
「氷上走行初心者の方~?」
そう聞かれたので手を上げました。昨年フィンランドで4日間、さんざん氷の上を走った自分ですが、その時に使った車はAudiのQuattroという四輪駆動システムのものです。さらにフィンランドではスタット付タイヤ、つまりスパイクタイヤ。スタッドレスタイヤのFRとは挙動がまるで違うと思い、初心者として手を上げたのです。
実際に、立つのも困難なくらいにつるつるになった氷の上に出て、車で走ってみて、最初の課題が定常円走行。横滑りをしながらパイロンの回りとくるくると回る課題です。まるで車が制御できていないことにビックリ。初心者として手を上げておいて良かったと思ったのでした。走っているうちにコツがつかめてきた。そう思って、今度は上級者の運転の横に座ったりすると、これまたコツが間違っていたことに気が付きます。
そして次なる課題がパイロンを二つ立てての8の字走行。あるいはスラローム走行。
そんなこんなの繰り返しで朝の9時から夕方の4時までたっぷりと氷上走行練習。なんとも楽しいものでした。そして、帰りはまた3時間強の帰路。運よく高速道路は全く渋滞しておらず、実に快適な車との一日を過ごしたのでした。
スキーやスノボではなく、車で滑ってきた週末でした。あ、受験生を抱えているご家族の方々、失礼いたしました。