「社長の一存」が否定されてうまく動く会社
おはようございます。
小雨がたまに降る程度の曇り空が続きます。1015hPa@5.45am。
===ほぼ毎朝エッセー===
「7階の半分が7月より空室になるそうなのでオフィスの拡張をしたいと思います」
今年に入った2月頃、自分としては、次の理由で今年の7月より7階にオフィスの拡張をすることを心に決め皆に言っていました。
- ワンフロアだけではオフィスのトイレが足りない
- 7階と8階が続けて借りられるのは便利
- 今回借りないと次回拡張時にはオフィスの引っ越しが必要
経営会議でも大きな反対意見が出なかったので拡張をすることが決まりました。それで拡張をするべく、設計に入ったり、利用方法について考え始めたのです。
ところが年度の切り替わる3月の末のことです。他の3人の取締役たちから、異口同音にオフィス拡張に対する反対の意見をもらったのです。
- 事業が安定して伸びているわけではない
- 今のままでもスペースは十分にある
- 本当に事業が拡張してオフィススペースが足りなくなったら引っ越せばいい
- それまではテレワークを推進する会社の立場上、オフィスはもっと効率的に使うべき
- 拡張による追加費用は何も生まない。同じお金は事業に貢献することにかけるべき
緊急で臨時の取締役会議を開き、10分ほど議論したあとでしょうか。意見を聞き「なるほど」と思ったので、拡張はあきらめました。こういうところに抵抗はしません。
さて、その後に面白いことに気が付きました。「拡張による追加費用は何も生まない。同じお金は事業に貢献することにかけるべき」との意見が、知らぬ間に現実化していたということにです。
9月1日よりSplashtop for CACHATTOを発売しました。そして、この機能が既存のお客様に大好評のようで、お客様セミナーへの参加や、販社での勉強会などが一挙に活発になってきています。
そう。不動産に回そうと思っていたのと、ほぼ同額の費用をSplashtop for CACHATTOの開発費に充てていたのです。それがゆえに、短期での事業立て付けに成功し、この好評を得ることができているのです。
いいオプションが加われば、営業も元気になってきます。案件が活発になってくれば、社内も一丸になってきます。蓋を開けてみるまで分からないことでしたが、事業を活性化するいいオプションが開発できたようです。
今回の開発については、その会社との連携提案、連携方法、実装、運用体制など、すべてが現場の提案から出てきました。私が引っ張ったという事ではなかったのです。
つまり、大局的に見ると、オフィススペースの拡張を主張した私の意見に取締役たちが反対し、別途現場から挙がってた別製品との連携を提案、開発原資は拡張費用分から捻出、現場で早期に開発し、リリースをして、評判がいいものができた、ということです。
このことに気づき、自分はかなり嬉しい気持ちになりました。自分の一存で間違ったことを思いついたとしても、しっかりと修正される機能がすでに会社にあるからです。私が無理やりなかじ取りをしなくても、ちゃんと一人一人が考えていい方向へと進んでいける会社になっているからです。
はい。有益なことに費用が使えたと思いませんか?誇らしいことだと思います。
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PS:9月9日金曜日は8月9月入社の4人の歓迎会でした!