ブラック企業ってなぜできるのだろうか
おはようございます。
台風通過の影響なのでしょう。今朝は気圧が低いです。995hPa@5:50am
===ほぼ毎朝エッセー===
私はブラック企業に勤めたことがありません。人から聞いたことくらいしか知りません。それでも世の中にはブラック企業が多数あるようです。では、なぜブラック企業ができるのだろうか。今朝はそれを考えてみましょう。
ブラック企業の条件とは次のようなものでしょうか。
・怖い系のボスが存在する
・厳しいノルマがある
・ノルマ未達の際の減給
・怒りや恐怖による支配
・安い給与
・処罰が多い
・約束が守られない
・長時間労働
・社員がこき使われる
・休日が会社に奪われる
・納得できないルールが多い
・指示系統がトップダウンの一方向
・理不尽
・社員がよくやめる
・競合製品をディスる
そうすると、自分たちの会社がブラックにならないためにはどうすればいいかがわかりますね。逆張りをすればいいでしょう。
・優しい系のリーダーが存在する
・ノルマが少ない
・ノルマ未達の際もとがめられない
・笑いや納得による能動性
・高い給与
・処罰が少ない
・約束が守られる
・短時間労働
・社員がのびのび仕事をしている
・休日はしっかり自分のもの
・納得きる合理的なルール
・ボトムアップによるフィードバックあり
・合理的
・社員があまりやめない
・競合製品もほめる
でも、逆張りはこれで、「会社として成り立つのか?」という疑問が湧きます。サークル活動ではないし、企業として存在するには、継続的なお金の収支がとても重要です。甘いことを言っていて成り立つわけがないじゃないですか。
経営者も別に万能人ではないです。事業がうまくいかなければ焦ります。そして焦れば焦るほと、直近のお金に視線を置いて会社を何とか回そうとします。力技で切り抜ける必要も出てきます。切り抜けを何度か体験すると、次第にその力技が定着してくるのです。その結果、望まぬとも、苦し紛れにブラック的な要素を強くしてしまっていくのですね。
車やバイクは、極限状態では視線の方向に自動的に進みます。ゆえに、しっかりと、二つ先のカーブくらいまでを見据えて進む方向を凝視している必要があるのですね。ところが、焦ると視線が足元のカーブを見てしまう。するとバランスが取れずにスピンしてしまうのです。
事業も同じで、近くに視線を置くと、車やバイクで視線が近くなるという現象と似たことが起きます。見えるなるべく先、進むべき方向に視線をもっていないと、それこそスピンしてしまうわけです。焦ると視線が近くなる。視線が近くなるからスピンしてしまいそうになる。だから力技に頼るようになる。
つまり、ブラック化は、短視線で無理やり力技でコントロールをしようと続けているから発生する現象なのでしょう。一部の悪意をもった企業は別として、ブラック企業と呼ばれてしまう会社は、きっと、そのように力技体質が定着していってしまったのかもしれませんね。
ブラック化を回避するためには、会社としての視線をある程度の先に見据えることがとても大切なようです。いわゆるビジョンですね。大義名分的なビジョンではなく、ドライバーが二つ先のカーブを見据えるような視線。それがことのほか重要なようです。
ということで、今朝の結論はこのくらいで。