「修羅場体験は買ってでもする」
おはようございます。
曇り空の朝。湿度が高いです。5時のニュースによると98%とか。
===ほぼ毎朝エッセー===
誰でも褒めてもらえると嬉しいですよね。私も嬉しかったです。先日の「人のいい面を見る習慣」についてFacebookでのコメントの中で、なんだかたくさん褒めていただけました。
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K:
「人のいい面を見る習慣」はそうだと思うんですけど、「人の能力にはそれほど差がない」は、なんとも微妙なところかなと。アニキは、一流大学出身、一流企業に入社、留学も経験、創業制度でも唯一認定され、というところまでを見て(創業期の苦労とか失敗とかは一旦おいておいて)、みな、同じようにはできないというより、日本にはほぼいないかなとか。 結果の差なのか、能力の差があったからなのか、とか。(今度の飲み会のテーマに!)
私:
誰もが自分のダメさ加減に呆れながら生きていると思うのです。結果を見ればそれなりにいい経歴かも知れませんが内心はご存じの通り失敗だらけ、ヒヤヒヤの人生です(笑)
K:
見られ方と実際のギャップもありますし、こういったテーマは面白いですし、重要ですねぇ
私:
それは呑みの促しでしょうね(笑)
K:
バレた!w
T:
(例えて言えばの話ですが)
能力の差はもちろんありますが、普通の人の1.3倍〜1.8倍。でも中々2倍以上とはいかない。人間同士なら。でも、やってやるんだという強い意志と覚悟、早起き、朝メなどの継続努力の根性、そして退路を断って飛び込む勇気などの精神面の強さは並の人間の一桁上だ。かつ、「ま、駄目でも命までは取られない」と楽観視も出来る精神のセィフティ回路付きというのも時々見える。これも凄い。次々起きる事態に客観的冷静さで正しく対処出来るのは能力と精神力のハイブリッドかな。言い換えれば「器」が違うってことかな。
(ずっと見てきた人間より)
私:
せんぱ~い!照れるじゃないですか~...。でも起業を通じてかなり鍛えられているのは事実です。そしてまだまだ未知の世界に!
T:
上手に、学習しながら自分を鍛えること(=成長)が出来るのが、もっとも大切なことだと思います。更なるチャレンジに向かって下さい。
(蛇足ながら、私の坂本評はかなりいい線で分析・言い当てていませんか?)
私:
ありがたいお言葉です。コピーして保存しておきます。自分のことが一番わからないのが自分だったりしますから、、
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Tさんは東レ時代からの知り合いの先輩で昨年社長をリタイアされました。その昔から【朝メール】を読んでくれています。
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さて、本題。
「継続力、意志力、精神力」で元々持っている能力を凌駕できるのか?
正直なところ、「勇気をもって」起業をしてみて分かったことなのですが、「継続力、意志力、精神力」を自分がもともと強く持っていたという実感がないのです。
それよりも、厳しい環境に置かれた外的な要因に対して、「どうしてもギブアップしたくない」という、意地というのかプライドというのか、そういったものが、結果的には自分の「継続力、意志力、精神力」を鍛えているような気がするのです。もともと中に持っていたものではないと思うのです。
修羅場を切り抜けるために楽観性が必要になったのでしょう。でもやっている本人は修羅場という認識をしていないものだとも思います。後から思っても、意外とカラっと明るいものでした。目の前のことに集中していれば苦悩もない。
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こういうときにいつも思い出す記事があります。本田技研工業の当時の福井威夫社長が2008年にあるインタビューで、「何故F1に参戦するのか」という説明の一節です。
引用させてもらいます。==>
現場で仕事に取り組むと壁にぶつかり、突破しようと貪欲に勉強する。重要なのはこの貪欲さが生まれる環境で、その極致が"修羅場体験"です。
想像を超える困難な状況の中で、自分で何とかしないとダイレクトに結果に表れる。誰も教えてくれない。失敗はしたくないが、失敗を恐れていたら何もできない。必要な情報や知識をどんどん吸収し、あらゆる力を一点に集中して突破する。そして、見事成功したときは達成感に浸る。こうした修羅場体験を経て、ひと皮も、ふた皮もむけて力をつける。
<==以上引用終わり
つまり、「修羅場体験は買ってでもする (苦労は買ってでもする)」ということですね。修羅場が人を鍛える。そう。大変だと思っていることも、あれやこれやとくよくよ考えるより、生き残るにはどうすればいいかということに集中していれば、自然と鍛えられる、そういうものなのだと思っています。
修羅場を嫌なものととらえるのではなく、成長のチャンスととらえて取り組むといいようです。ポイントはああだこうだと悩まないことなのでしょう。ひたすら目の前の課題に立ち向かうのです。
面白い記事です。是非ご参考に。
PRESIDENT Online 2008年11月20日(木)
一流トップの学び方:本田技研工業 福井威夫社長
進んで「修羅場」に身を置く
http://president.jp/articles/-/1664