お互いに「人のいい面を見る習慣」
おはようございます。
曇り空。涼しいです。気圧を見ると1013hPa。ちょうど一気圧です。
===ほぼ毎朝エッセー===
最近、社員の定着率の話題になると次のようなことを話しします。「今の一番大きい社員番号が74番で、正社員数が58人です。つまり、起業してからの16年で16人退職したことになります」と。これを聞いた人は、一様にその退職者の人数の少なさに驚かれます。
一方、自分としては、昨年から今年の春にかけて退職者が5人も立て続き、かなりの危機感を持っていたので、少し励まされた気持ちがするわけです。
企業文化の考え方次第なのでしょうが、自分は社員の定着率が高い企業、社員が「自分が創っている」と思える企業が理想組織の条件だと考えています。
今朝は、どうしてそういう考えに至ったのかということについて。
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「人材」など呼ばれるようなハイスペックな人たち。スタートアップしてしばらくのベンチャー企業にはなかなか来ません。それでも、物事を突破して事業を確立させなければなりません。
そのために、夢を語ったり、知人に参加してもらったり、仕事で知り合った人に手伝ってもらったり、アルバイトを社員にしたり、ありとあらゆる手で人を増やしていくのです。そこであるときに気が付きました。
「あ、人の能力にはそれほど差がないのかも」と。
もちろん、有名大学を卒業していたり、高学歴だったり、そういういいスペックの人たちは「人材」と呼ばれ、当初はちやほやされたりします。ところが、そういう人たちが必ずしも凄いビジネスパーソンになってはいない。
逆に、脛に傷を持っているような人の方が、うまく促せば、尖った「人材」になるということに気が付いたのです。そもそも人間としての基本的な能力差が、世間で取りざたされる学歴差ほどあるのか、これは自分が昔から持っていた疑問です。
脛に傷を持っているくらいです。一筋縄では思うように動いてくれません。それでも、その人がもつポテンシャルを信じて、いい面を見るようにします。いい面を見て、いい面が伸びるように、アサインする仕事の内容すら変更するのです。
誰だって悪い面はいくらでもあります。さらに悪い面こそ目につきやすいです。でもそれを非難してもその人を崩してしまうだけです。だから我慢・我慢・我慢・我慢。(ただ、私も基本的にはダメ人間。たまには我慢が限界に達することも。ご注意を!)
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「人のいい面を見る習慣」
人は誰でもいい面と悪い面を持っています。お互いにその人の悪い面を見るのではなく、いい面を見る習慣にすると、お互いにいい面を見せ合えるようになるようです。仕事仲間たちにはいい面を見せてくれればいいのです。
これって大切です。いい面を見せ合えるようになれば、安心して任せられるので、仕事の世界で活躍できるチャンスはいくらでもでてきます。その結果、皆がそれぞれの担当分野でヒーローやヒロインになってもらえるのです。沢山のヒーローやヒロインがそれぞれにいい面を出して、あちらこちらで活躍する職場。なんとも楽し気ではないですか!
それが理想組織への基本的なレシピの大切な一つなのでしょう。でもこの習慣、入社面接ではあまり良くないようなのです。面接時に誰にでもすぐ、「ん~、この人、どうやったら活躍してもらえるかな?」と、そんな視点になってしまうからですね。習慣とは恐ろしいです。(笑)