年末の家族会運営を若手にお願いしている理由
シンガポール2日目の朝メール。
昨日の仕事はなかなか充実していました。
===ほぼ毎朝エッセー===
昨年より家族会の運営を若手社員にお願いしています。それには理由があります。そもそも家族会は、年末のパーティーで、ハズレ無しのプレゼントを自分が買い出ししてきて、皆に渡すようにした機会を、家族にも対象を広げたところからスタートしています。
家族を対象に広げた理由は、M取締役が最初に就職していたK電子という会社で実施されていたことを聞いた真似です。K電子での家族会は次のような理由で持たれていたそうです。
・会社に勤めている中で悪いこともあるだろう。
・悪いことが起きたときには、家族が励ましてくれるのが何よりもの力。
・だから、家族に会社を見てもらう、仲間を見てもらう、感謝する。
そういう場が大切だとの意図からスタートしたそうです。K電子の家族会のケースでは、人数が徐々に拡大して、最後はグランドプリンスの飛天の間でも収容しきれなくなったことで終わったそうです。
これを経営会議で聞いて「是非うちでもやろう!」と強く思い実施しました。当初は会社の中だけでやっていましたよね。この手の新しいことの企画は、細かい配慮と先を想定する力が頼りになる経企総務グループにお願いしたのです。その後、人数が増えたのと、少し豪華にしたいとのことで、2年前から半蔵門グランドアークのホテル宴会場で実施するようになりました。
その中で、例年、そつなく経企総務グループが実施してくれていたのですが、ちょっと問題を感じるようにもなってきました。それは、本来は家族に感謝を示すために実施しているものが、社員たちにもお客様意識が芽生えたことです。おもてなしをする側ではなく、経企総務グループにもてなされて当然という感覚です。
「これは良くないな」と、思ったことが、家族会の運営について経企総務グループに外れてもらった理由です。おもてなしをする感覚、その大変さ、その達成感、それらを若手に学んで欲しいと思ったのです。この手のことはビジネスに共通して必要とされると私が考える大切な能力です。
・お客様視点を学ぶ。
・事前の企画をする、準備を進める、当日を成功させる。
・プロジェクトをタスクフォースチームで完遂する。
・予算とタイムスケジュールを管理する。
・ノウハウを引き継ぐノウハウを身につける。
家族会の運営といえどもこういった要素が満載ですよね。だからビジネス能力。そして、申し訳ないですが、家族会であれば多少の失敗は見逃してもらえる。だから、若手への勉強の機会として、業務として実施してもらっているのです。
自分の希望としては、家族会のノウハウを運営の中で引き継いでもらいたいので、担当メンバーの半分は翌年も残って、どんどん質を高めていって欲しいです。昨年のメンバーたちが、今年は何もかかわっていないのはとても残念でした。前年にあった失敗を翌年に繰り返さない、より良くする、そういう気概を持ってやってもらいたいと考えています。
入社年次の若い人たちに新人の当番として順送りをするのではないです。2年連続で担当しながら脈々とノウハウが引き継ぐ、そういった実体験をしてもらいたいです。ビジネスそのものですから。
(社内メッセージにて失礼しました。プロジェクトの進行などについてのエッセンスが入っていると思うのでここに転載します。)