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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

え!?英語文化には自分を励ますようなつぶやきが無い?

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おはようございます。

朝、雨は上がっていますが、風がとても冷たいです。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□英語訳に困っている日本語表現2点

会社紹介の動画を、今後の外国人採用にも応用しようと、中国語(繁体字)および英語のテロップに変更するための翻訳がスタートしました。

台湾人組3名のおかげで、中国語訳はすんなり完了しました。昨日からはシンガポール人のGさんに頼んで英語訳に入っています。

今や、e-Janにはバイリンガルやらトライリンガルやら、英語ネイティブやらTOEIC万点やらの人たちがゴロゴロしています。この環境の中で翻訳ができずに困っている表現が二つでてきたのです。

昨日のGさんのDRから引用しましょう。

以下引用==>

[News/Things to Share/Appreciation Message]
- I was put to a real challenge in translating Japanese to English of our new recruit video as it was so hard trying to find out the English equivalent of 今日も一日頑張りましょう. So I squeezed my brain juice (and of other GBG members'), and came out with these three variations:
- Alright, let's put things together!
- I'm going to go at it again!
- I'm going to nail it!

However, I'm still confused with how I can translate 「しっかり丁寧に」.
Any ideas?

<==以上引用終わり

「今日も一日頑張ろう!」と、自分を励ます独り言。
「しっかり丁寧に」と、自分にかける独り言。

この二つの翻訳が難しいというのです。

昨晩は、時間待ちの中で、リラックススペースで頂き物のお酒を片手に、Gさんと社内英会話の先生のNさんと話し合いながら、何とかこの表現たちを英語にできないかと、しばし苦戦していました。

そして、判明したのですが、英語文化の中では、独り言は、他の人に対して文句の表現が多く、自分に対してはしない、そういうシチュエーションは存在しない、と二人は言い張るのです。天使と悪魔に両耳でつぶやかれることはあっても、自分で何かをつぶやかないということなのでしょうか。何でしょうね。自分は「本当だろう?」かと思っていたのですが、結果的には、どうにもいい表現が見つからずにいます。

「今日も一日頑張りましょう」と、励ます独り言。
「しっかり丁寧に」と、自分に心の中でかける言葉。

ううむ、何かありませんでしょうか?


Comment(3)

コメント

確かに漠然としたことに対しての掛け声ではなく、ある程度の決まった事象や目標に対してやってやる、やってやろう、というものになっちゃいますね。文化の差でしょうか。
「今日も一日頑張りましょう」 → "Let's do this!"

「しっかり丁寧に」 は色々ありますよ。
"One step at a time."なんてどうでしょう?
Quality, not quantity.
Don't cut corners.
などもいかが?
あっ、しまった、料金請求しそこなった(笑)

匿名

Let's do best today too.
steady and polite / steady with polite.

匿名

「今日も一日頑張ろう!」と、自分を励ます独り言。
「しっかり丁寧に」と、自分にかける独り言。

文化や社会的文脈に依存する表現には、他の言語で意味が完全に一致するフレイズが通常存在しません。
例えば、日本語で「頑張って」はsemanticsとして:
go for it
I'm with you
you gotta do it
don't loose
don't be a quiter
hang on and suvive, hard times will pass
といったコンテキスト毎に異なるsemanticsを持っており、文脈を無視して単一の英語のフレイズに翻訳することは難しくなっとります。日本人にとってはコンテキスト(場面ですね、入院とか、受験とか、試合)は簡単に認識できますし、その場面で「頑張って」という言葉がどういう意味を持つかも当然解ります。 しかし、コンテキスト毎に意味がどう変化するかを学習していないと、その意味の解読がguess workになるわけです。

翻訳が難しい文には他にも単純に概念自体が翻訳先言語に存在しないとか(最近言葉を詰らせた単語ではesotericismという概念ですね、日本語にはシックリ来る概念と訳語がない。)、punのように音に依存する言い回し、一部の文化圏でしか成立しないanalogy等があります。

自分を励ましたり、独り言を言ったりは、英語でも当然有りますよ。現代小説で人気なのはライトノベル並に口語文の塊なので、文のほとんどが主人公の独り言などということもよく有ります。

上の2つは文脈がはっきりしないと翻訳不能ですが(意味が未定ですからね):
Another day, another fight.
Grit your teeth, one step backward and the end.
Another day of pyramid building, can't build it without heavy lifting

Now to tread carefully, think you are in a mine field
Lightly, delicately and lovingly
等々幾らでも訳はあります。

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