情熱と時間と根気とお金がいるもの、新規開発
おはようございます。
曇り空の朝。つい先ほどまで雨が降っていたような感覚です。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□新規製品開発について
素材を開発するのもソフトウェアを開発するのも、似ているところがあるから、新規製品開発って不思議です。
「あ、そういう動きをするといいかも」
たいていのことは思い付きの段階ではかなり曖昧です。そして、その曖昧なイメージを頭の中で何度も何度も反芻して徐々に固めていくのです。紙やホワイトボードへの書き出し。人と議論してみる。お客様と話してみる。そういった行為でどんどんと固まってきます。
そこにプロトタイピングでアイディアを検証します。すると、新たな要望やアイディアが出てきます。ここでめげてはいけません。そのアイディアをなんとか実現できるべく、さらなる改良を頼みます。
「はてさて、どうなるものやら」
周囲の人たちは半信半疑なものです。評論家体質の人は距離を置いて観ていたりしています。自分として確固とした自信などは無いものです。でも、ここで甘えていてはいけません。
「必ずうまくいく。うまくいかせる」
自分の本気スイッチを入れる必要があります。うまく行くまでやめないと。そう心に決めて取り組むのです。
まずは曖昧なものを固まったものとして見せる、見せるためには様々な形で用意します。資料、動くもの、コンセプト動画、などなど。そして、関係者たちを巻き込むのです。それは開発する人たち、企画をする人たち、テストをする人たち、販売をする人たち、そして買ってくれるであろう人たち。
そうすると、つむじ風のような効果が生まれてきます。皆にその新製品が見えてきます。見えてくると、さらなるアイディアがつむじ風の求心力に引き込まれてきます。それらを建設的にどんどんと取り込んでつむじ風を強くしていきます。
ここで、アイディアから現実化するまでの段階に、かなりの情熱と時間と根気とお金がいる覚悟が必須です。物事はそう簡単ではありません。突飛なアイディアであればあるほど現実化には時間がかかります。そして「現実化」とは、自分たち以外の人たち、つまり世間が「これe-Jan」と認めてくれることを示していると思います。
こうして新しいものが生まれてくる。面白いです。