オーストラリア ワーキングホリデー奴隷物語
おはようございます。
暴風を伴った雨から一夜明けて靄のかかった優しい空気。
===ほぼ毎朝エッセー===
昨晩は隣の焼鳥屋で昨年末まで働いていたKさんを、当時の店長だったSさんも一緒に誘った、てん同窓会。早い時間のIT健保の河豚会席へと洒落こんでみました。Kさんはオーストラリアにワーキングホリデービザで1年弱行っていました。今朝はそこから聞いたお話を。
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ワーキングホリデーとは働けるビザ。オーストラリアの場合、31歳の誕生日前までに取得できるそうです。また、一か所で6ヶ月以上は働けないとのこと。つまり最低でも二つの仕事を見つける必要があります。
そして、そこには巧妙な罠が仕掛けられているのです。
ビザをもう一年延長したかったらファーム(農園)での就労を、最低3ヶ月しなければいけないという条件があります。
農園での作業は、Kさんの場合、トマト農園の広大な影のないフィールドで、実の採取をする仕事。1バケツ採取するとそれを4ドルで引き取ってくれるそう。
朝から晩までやると15バケツほど取れるので日給60ドル。ただし、その農園までの送り迎えに1回7ドルの車代が必要とのこと。ファームからの支払いは後払い。
他の仕事が時給16ドルとかなのでだいぶ条件が悪いです。それでも、ビザをもう一年延長したい、多くはアジア人が奴隷のように働いているようなのです。
いわゆる3K職場、嫌がられる作業なのでしょう。そこに、ビザ的弱者をあてがう仕組みにしている。なかなかの強かさです。
ちなみにKさん、ファームには3週間いたけど、悪条件に耐えられずに辞めたそうです。そしてお金の支払いは未だなし。間に入ったエージェントがごまかしているのでしょうか。
日本の常識は通用しないところも勉強になりますね。
見分を広めるというのはこういうことでしょう。