月5000元の中国人技術者が他社に8000元でスカウトされ「9000元いただけるなら残ります」というのはプロ意識?
おはようございます。
毛布がヌクヌク気持ちいい季節。起きるのがつらい。一挙に来ましたね。
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技術者を中国で雇っている知人がいます。
日本で会社をやりながら、一部開発を大連の子会社に委託しているのです。
雇える中国人技術者たちはそれなりに優秀だそうです。
その中国人技術者たち、今は5000元(約6万円)の月給で働いているとのこと。
中国のワーカーの最低賃金は、約1,200元/月(約1万5千円)なので高給です。
それが先日の連休中、他社から月給8000元でスカウトされたそうです。
知人は本人に聞きます。「どういう条件なら残ってくれるの?」
返ってくる答えが「9000元に上げてもらえるなら」と。
一人ではないそうです。一週間の休みのうちにごっそりと。
開いた口が塞がらない。ロイヤリティもなにもあったものではありません。
知人はその人たちを引き止めるかどうかで悩んでいます。
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吉政さんや永井さんが書いていらっしゃる、ちょっとシェアされている
フェイスブックでの「名もなき名言」投稿。
以下引用==>
プロは金をもらっている
人間の事じゃない。金を払ってでも
その仕事を
やってもらいたい
人間の事を言うんだ。<==以上引用終り
もし、9000元払ってでも残ってほしいという判断をするのなら、
その技術者は「プロだ」ということになるのでしょうか。
自分のアウトプットを市場に出して価格で勝負しているわけです。
転職などの流動性が高いところでなければプロが出ないということでしょうか。
転職暦が多く百戦錬磨、給与の交渉をすることで高級取りになる。
どうも違うような気がするのです。
ロイヤリティ高く製品やサービスを愛情と責任を持って創り込む。
そこから生まれるオーラがその製品やサービスを発展させる。
そのようなアウトプットを組織単位で実現するプロフェッショナルたち。
その実現体験を楽しむ。プロのチームとはそういうものだからです。
「お金を払ってでもそのものを手に入れたい」を実現すべきなのです。
個人がばらばらに主張をしていては実現できません。
だからロイヤリティの低い人たちには惑わされないことです。
属したところで全力を尽くす人たちが事業の成功を通じてリワードされる。
それが実現すべきプロの仕事なのだと考えます。