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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

タイでの現地設置に成功!人の縁の不思議に畏敬の念

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ブログを書くタイミングが見つからず少しさぼってしまいました。バンコクからこんにちは。

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2012年度は「海外進出するタイミングだ」と決めていました。CACHATTOは日本企業からかなり海外対応を求められています。海外の子会社にも使わせたいということなのです。

そして、不思議なことがあるものだとつくづく思います。今回のタイでの現地設置を決めたのは、振り返るとかなり偶然なのです。

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今年の3月のことです。東レのシステム部門長に相談しました。その方とは1999年のベンチャー委員会以来の知り合いです。自分は2000年まで東レに勤めていました。そこのベンチャー制度を利用して会社を立ち上げています。

海外に進出する。気合いを入れて無策で飛び出すよりは、着実なパスがある進み方がいいです。それなので、今でも株主である東レに甘えることにしました。

「東レさんにもう一度モルモットになってもらいたいのです。
  海外の子会社でどこかにCACHATTOサーバーを設置させてもらえませんか?
  お願いします」

実際に海外に置いて、運用実績を持たなければお客様には勧められません。するとシステム部門長はこう答えてくれました。

「そうですね…。確かに、セキュリティを本社基準に合わせるというのも課題ですね。
  現地ではブラックベリーを使ってしまっているし。
  赴任している日本人責任者がしばらく経って落ち着いている人がいいだろうな。
  タイの担当者を紹介しますよ」

そして、タイの担当者をご紹介してもらい、タイにCACHATTO設置をすることになったのです。

ついに、CACHATOの海外設置第一号です。

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色々と聞いて回ると、タイには日系企業が多数進出していること。経済的にも今とても伸びていること。親日的なところであること。

さらには、オルタナブロガー仲間の中の二人、宮沢さん小俣さんが、それぞれの自社ネットワーク製品拡販をタイで実施しています。特に宮沢さんは2年前から現地代理店へのネットワークを作って活動されているとのこと。

彼らのネットワーク製品とCACHATTOとは、顧客担当者がほぼ同一です。

販路として一緒に協力してもらうことにしました。ブロガー同士の信頼感もあります。彼らとは過去2年半、ほぼ毎月、ブロガーの定例会で一緒に呑んでお会いしています。良くも悪くも表裏を含めての知り合いだと思っています。

それなので、今回は、実際の設置のためのハードの運び屋と、代理店候補の方々との打ち合わせに参加するためにバンコクに来ました。

実際にタイの代理店候補の方々にCACHATTOのお話をすると大好評でした。「日本本社で実際使っている製品は、タイではとてもお勧めしやすいですね」と。事前に翻訳し、用意していた英語パンフレットなどの資料類も「ありがたい、本格的ですね」と。こちらの本気度を示すものになりました。

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東レタイランドに行くと、自分の1986年同期入社で、工場研修が一緒だった人が昼食に誘ってくれました。彼は携帯時代からCACHATTOの超愛用者。当初の使いづらい状態からの進化をユーザーとしてざっくばらんな話をしながらいました。

そのおかげか、昨日午後の東レタイランドでの打ち合わせは極めてスムーズに始まります。

導入もスムーズ。最近うちの技術担当者が頑張って構築している遠隔設置の手順で完了。小一時間で、先方責任者のiPhoneでNotesメールやスケジュールがサクサク動いています。懸念していたネットワークの遅延も殆どありません。

久々に現地での設置に立ち会い、自社製品の進化を実感します。もっとも、英語環境での設置で、突然日本語メッセージが出てくるというバグなども見つけてしまいましたが(^^;)

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打ち合わせ中、東レタイランドの方は次のアイディアを語ってくれました。

「BYOD、このユナイテッド・アローズさんの事例をネットで拝見させてもらっていました。
  思ったのですが、タイでも洪水のときにも、『メールだけは何とか使わせたい』と、
  そんな切実な問題があったんですね。

  CACHATTOであれば、パソコンでも使える。
  さらに、タイ人もiPhoneとかをものすごく使っている。

  それなので、会社貸与できない現地の人たち用に、会社メールインフラを、
  BYOD (※1)で、BCP (※2)として与えることができるわけですね」

  (※1:Bring Your Own Device  個人端末の業務利用)
  (※2:Business Continuity Plan  災害時のビジネス維持)

聞くと東レタイランドの本社では日本人が20名強に対してタイ人が200名強と。

日本人赴任者の約10倍の現地人数がいるわけです。本社なので日本人割合は多いです。
他の現地にいる日本企業も似たような割合であることが推測できます。

タイに我々にとってのソリッドなビジネスがありそうです。

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この3カ月を振り返ると、次々と、偶然が重ってきています。まるで促されるように道がつながっていました。考えて動く。動いて見直す。見直して考える。そしてまた動く。すると偶然が積み重なってくる。

そして動き出す前には想像もつかなかった道が用意されているのです。

こういう体験をすると不思議な力の存在を感じて畏敬の念を覚えます。人のつながり、タイミング、地域。ビジネスって様々なことを教えてくれます。

きっと、世の中が我々のサービスを必要としてくれているのだろう。だから、自分たちは自分たちのできることをより精度高くきっちりと創り込む。そういったことがより求められているのです。

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タイでのお気に入り。名無しの安レストランで出てくるSINGHAビールのオンザロック!

Comment(2)

コメント

安藤佳正

順調そうで何より。

日本の二輪メーカーもタイに生産拠点を移し、
それに連れてパーツサプライヤーも続々とタイに移っています。

ビールは問題ないけど、グラスに入っている「氷」には要注意!

安藤佳正様、

タイがどんどん賑々しくなってきているそうです。

なんでも完全に凍る前に穴の残った状態で製氷をやめることで不純物を排除するそうです。
全部凍ってしまうと不純物が閉じ込められる。だから穴の開いた氷がいいそうです。
タイ人のノウハウ。不純物は結晶に入り込みづらいので排除されるわけですね。なるほど。

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